日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

結構すぐに効果が出るマーケティングその①

50歳くらいのちょっとオッパイが垂れかけてきたおばちゃんでも実践できるマーケティングはないものか?

と考えていました。

 

なぜかというと、マーケティングって小難しいからです。

なんか、STPやポジショニングなど結構考えるプロセスが長いし、

ノウハウを組織に落とし込むのは時間がかかるな〜と。

 

そんなこともあり、マーケティングの真理とは何かを考え続けていました。

で、気づきました。

一つの現時点の結論ですが、結局「お客様の脳内にビジュアライズしたら勝ちやん」ってことです。

これをビジュアライズマーケティングと呼びます。勝手に。

 

ビジュアライズマーケティングを使えば、もっと誰でも簡単に

それこそちょっとオッパイが垂れかけたおばちゃんでも

自分の商品を売る力を高められる(はずです)

 

その前に

「なぜ人はそもそも商品を買うのか?」という問いを考えました。

 

 

この問いに対する自分の答えは

「自分の生活シーンでそれを使ってる映像を頭に描いて、納得感を感じたら」買うのです。

これ、わかりやすいのはスーパー。

だいたいスーパーで食料品を買うときって、お店に着くまで買うものってあんまり決まっていないことが多いですよね。

でも実際に店に入って、色々と陳列棚の野菜やら肉やらを見ることで、

その日の献立が浮かんで、購入して行きます。

このときの主婦の頭の中って、

究極的には「食卓でその料理を食べたときの家族の顔や言動」を脳内でイメージしているかと思います。

 

・ひき肉を見て、「あ、これ今日合宿帰りの息子が腹減ってるだろうから

         ハンバーグにして沢山作ってやろう」

・サバを見て「刺身で食べたいけど、パパが最近痛風で嫌がりそうだからやめとこう」

・キュウリを見て、「あ、これ家の残り物と合わせてつまみにしたらビールに合うから私が食べたい」

 

みたいなことを主婦は超高速で思考しています。

その思考活動でうまくビジュアライズされたものは、購入土俵に乗ります。(あとは値段次第)

この脳内思考の手助けをうまくやっているのがPOPです。

 

 

f:id:tai0426-1988:20210718171714p:plain

スーパーのPOPの事例

これ、めっちゃ子供に食べさせている映像が浮かんできませんか?

 

 

で、さっき自分が提唱した

ビジュアライズマーケティングとは

「自分が販売している商品」を使っている利用シーンを

消費者に思い浮かべてもらうこと(ビジュアライズ)を

めっちゃ大切にする方法です。

 

こんなビジュアライズなんて、誰でもやってるやん?いまさらあほちゃう?

と言われることは承知です。

 

でもこれが意外と難しいです。

なぜならほとんどの商品はそんなシーンを考えずに、作られてるからです。

 

そして多くの売り手がこのビジュアライズ表現をしていないゆえに、

販売で困っています。

 

また、ちゃんとお客さんのシーンを考えて商品もあるかと思いますが、

多くの場合、お客さんの解像度が非常に低いです。

 

 

解像度が低いときは、5W1Hで登場人物が浮かんできません。

でも、解像度が高いとさっきのPOPのようにシーンがありありと浮かんできます。

 

 

実践例で考えてみましょうか。

最近アパレル業界のお客様と一緒に仕事を行なっています。

が、みんな洋服が売れなくて困ってます。

で、何やってるかというとSNSやWEBサイトでひたすらスタッフが自社ブランドの

コーディネートを発信してます。

でも、あんまり見てくれないんですよね。

あとは店頭に行ってもサイネージでオススメの洋服を流しているだけ。

そんなんじゃあ買ってくれないでしょう。

なぜかというと、「商品」を主役に説明しているからです。

 

・この商品はこういう着こなしがあります。

・こんなところが可愛いです。

 

お客様からしたら、全然自分の生活に関係ないように見えるのです。

大学生がオムツのテレビCM見てるのと同じ状況です。

 

ここのビジュアライズマーケティングを取り入れるなら、

その服を着ている大学生のワンシーンをありありと思い浮かべて、

欲求を刺激することが必要です。

例えば、

・色を意識した場合

今年流行りの***を基調にしたジャケットカラー。

夕暮れ時、カフェの窓際で、PCを眺めてこのジャケットを羽織るあなた

自分に酔えるだけでなく、周りにもさりげなく一味違うオシャレさんをアピールできます。

 

 

くらいに、具体的なシーンに落とし込むことで、脳内にありありとこの商品を身につけたときのビジュアルが浮かんでくるはずです。

 

 

・ビジュアライズマーケティングのリスク

わかった、とはいえ、これだけ利用シーンを狭めてしまうと、

逆にターゲットが狭くなってしまうのではないか?

という反論があるかと思います。

その通り、

なのでそういう場合に備えて、

集合的無意識を考えた訴求方法にしておく必要があります。

集合的むいしき?

この辺はまたその②で説明したいと思います。