日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

Where good ideas come from?

友人がタイトルのTEDの動画を共有していたので、内容を要約したい。

www.ted.com

 

タイトル通り、どこから素晴らしいアイディアが生まれるのか?

シンプルにポイントは二つ。

①どんな環境でアイディアは生まれるのか?

実際は一人の人間がうんうんと考えて「閃いた!」というよりも、

人々の会話や議論から生まれるらしい。

それは街中のカフェかもしれないし、居酒屋かもしれない。

会議室の雑談かもしれないし、コーヒールームで出会った同僚との会話かもしれない。

 

これは「流動的ネットワーク」と呼び、まるで珈琲店や居酒屋のようなワイワイガヤガヤの場所で生まれるらしい。

これを実証した話がある。

世界的なイノベーション研究家の人がどんな状況で飛躍的なアイディアが生まれるか調査をした。その人はある研究室でビデオを仕掛けた。

仮説では、顕微鏡を眺めていて「閃いた!」という人が多いと思いきや、真逆の結果に。

人々の何気ない会話からほとんどのアイディアが生まれていた。

そしてバックグラウンドが異なる人がいた方が生まれやすい。とのことだ。

面白い。結局アイディアはある事象の組み合わせである。

異なる知識、経験、価値観が組み合わさって新たなものが生まれるのだろう。

 

②素晴らしいアイディアには時間がかかる

アイディアはいきなりいいものは生まれない。これはよく言われる。

熟成され、何度もブラシュアップを繰り返し、生まれる。

そういえば始めばairbndbも全然違ったビジネスだったらしいしね。

ポイントは、どうやったら長期的なアイディアを考え続ける環境を作れるのか?

短期的な成果ではすぐには結びつかない。

独立部隊を作るのが個人的には一番いいと思う。

半年間、1年間、じっくり練り続ける、試行錯誤を続ける。

そんなビジネスを生み出す仕組みがあってもいいんではないか?

そんな余裕がある体制が必要ではないか?そう思うわけである。

以上

 

【書評】論語と算盤と私

お疲れ様です。

ザキオです。

続けて書評シリーズ、今日は

 

論語と算盤と私 朝倉祐介さんの本です。

 

https://www.amazon.co.jp/論語と算盤と私-朝倉-祐介-ebook/dp/B01M4GP0D7/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1496230579&sr=8-1&keywords=論語と算盤と私

 

朝倉さんのことを知ったのはNewsPicks。

毎回質の高いコメントをするな〜と思って個人的に注目していた。

そんな朝倉さんが書いた本ということで自分は即刻購入。

 

手に届いた。

なかなかボリューム満点である。読み応えあり。

内容は、経営者に必要な心構えから、スタートアップの成功と失敗について、大企業で新規事業が生まれない理由など、現在の日本の問題点や市場機会を世界と比較しながら語られている。

 

時に自分の経験、時に歴史の偉人の事例を用いながら、非常に丁寧に、そして、

気持ちを込めて、事業について語られている。

 

読み終えた今思うのは、この本は、朝倉さんの「起業家」を応援する本だと

自分は解釈した。

 

以下心に残った言葉を抜粋。

 

「いい人」であろうとすると、誰に対しても薄く広く情けをかけてしまう。

 結果、誰に対しても薄情な人間になってしまう。

 

経営者の心構えについて語られたページで。

創業者から事業を引き継いだ経営者は、創業者に遠慮してしまう。

また、創業者が創業メンバーに対しても情を持ち、判断を鈍らせることもある。

そんな姿勢を上記の言葉で揶揄をしている。

 

個人的にも会社で何らかの大事な意思決定をする際は、反発を招くことがある。

その時大切な観点は、私心を捨て

「会社にとってプラスかどうか?」だけである。

純粋に。

個人の思いやエゴ、人の気持ちを尊重しすぎると、上記の判断ができない。

結果、会社の持続的成長を行き詰まらせる。

 

特に重要な意思決定をする上位層は肝に命じて欲しい言葉である。

 

②動機は内から沸きたつものでなければならない。

ともすると経営者は皆から非難され、重圧を受け、割に合わない仕事であることが多い。

弱い動機では、自分の気持ちを保つことができない。

 

今一度、自分が経営者になる、会社を責任を持って引っ張る。

なぜか?内から沸きたつものか?それが確固としたものであれば問題ないと思う。

 

今一度経営者を志す人には、自分の胸に手をあてて考えて欲しい。

 

③組織の危機は民主的なアプローチで乗り越えることは無理

これはおなじみ。日本では、全会一致を好む意思決定がほとんど。

結果、総花的になり、もともと鋭い企画であったものも平凡な企画となる。

たとえ反対意見が出ても、自分自身がぶれずに意思決定を行う力と

正面切って受け止める力が必要である。

 

④同じ内容のことを根気よく、何度でも語り続ける

これはリーダーシップの話の時にもあったが、リーダーの仕事は、目標を定め、

メンバーに伝えること。

もちろん抵抗勢力は出るが、何度も語り続けることがリーダーには必要。

 

⑤旗を掲げて発信する

今回最も心に残った言葉である。

 

ことを成すにあたって、何よりも大切なことは何か?

朝倉さんが思うにそれは、「旗を掲げる」こと。

 

以下本書より抜粋

すなわち自分の信念や大義を掲げて、周囲の人々に向け発信し、巻き込んでいくことなのだと思う。

たとえ自身に才はなくとも、意義のあるテーマを掲げて歩みを進めれば、少しづつ共鳴する人が増えてくる。共鳴が伝播してさらなる共鳴を呼び、新たに協力者が現れ、そこにお金が集まります。

ここで掲げる旗は、賛同する仲間を惹きつけるだけでなく、誰よりも自分自身が腹の底から信じられるものでなくてはならない。

自分自身が熱狂できないことに誰もついてくることはありません。

何よりも自分自身が信じてもいないお題目のために、全身全霊を傾けることはできないでしょう。

 

伝えることは勇気がいるし、何より自分自身で腹落ちをしなければならない。

自分と何度も向き合う時間を設けて、志を問い続ける。

そんな時間を確保してみようか?

と思わせてくれる本であった。

 

これから起業を考えている人にはぜひオススメの一冊である。

 

【書評】ルールを変える思考法

今日は最近読んだ本について

 

ルールを変える思考法 :川上量生

 

https://www.amazon.co.jp/ルールを変える思考法-角川EPUB選書-川上量生/dp/4040800036

 

 

川上さんはニコニコ動画のサービスを運営するドワンゴ創始者である。

最近はN校など新たな取り組みも積極的に行っている。

川上さんどちらかというと、エリート起業家、というよりはアウトローなタイプだと思うが、彼の独特な思考は非常にビジネスの参考になる。

 

「ルールを変える思考法」は、そんな川上さんの

サービスに対する考え方、生み出し方、が記述された本である。

 

書籍の中で個人的に印象に残った内容を列挙したい。

 

①簡単に超えられる山ならそこは血みどろの市場

 誰もが作れるサービスは、それだけ参入障壁が低く、すぐ他人に真似されてしまう。

生み出すのが難しいだけ、参入障壁は高く、独自の強みを持ったサービスにつながるとのこと。

 

楽天の三木谷さんも、初めに楽天市場を開くときは、

一軒一軒商店街を回って、泥臭くお客さんを集めたらしい。

オイシックスも、ネット販売取引を行う野菜を確保するため、

一軒一軒農家を回って、農家の方達を口説いてお客さんを集めたらしい。

 

美しく見えるWEBサービスの影には全て泥臭い努力がある。

逆に、それくらい困難を乗り越えないと、参入障壁を築くことはできない。

大事なことに気づかせてくれる一言である。 

 

②真のヒットは説明できないところから生まれる

ここは今回の書籍で最も印象的だった部分。

 

以下抜粋

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理解できそうで理解できなギリギリの境界線上に答えがあるというのが僕の結論です。

きちんと説明できないんだけど、正しいと自分が思うこと

これを人間は「感性」という言葉で表現してきたのではないでしょうか。

 

「感性」のところまで行けば競争が起こる可能性はかなり減る。

 

また、こうも言っている。

人はなぜ、分かりそうでわからないものに惹かれるのか?

生物の進化のプロセスから説明ができるんじゃないか?

例えば、いつもの草原を歩いている時、後ろの草むらから何か聞き慣れない音がした。

見つけたキノコの色がいつも食べているものと微妙に違う気がする。

 

それらが気になるか、気にならないか、興味を持つか持たないか、そうしたことで人間の生存率は大きく違ったのではないでしょうか?

人間は「分かりそうでわからないことが気になって興味を持つ」という本能を進化の過程で獲得したのじゃないか?それがコンテンツに興味を持つ源泉じゃないか

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 ここで、僕が面白かったのは、人類の進化論と売れるコンテンツの理由の結びつけである。

ある事象に対して、なぜ?と考え、そこから深く踏み込んで考える。

この思考プロセスを得ると、自分なりの強固なロジックが生まれるし、得体の知れない説得力が生まれる笑

 

でも確かに、世の中的に理解できないことって意外と動物の進化論で説明できちゃうんじゃないか?と思ってしまう。

例えば、最近アメリカでは、蝋燭が人気らしく、販売が伸びているらしい。

蝋燭がなぜ?

別に照明でいいじゃないか?

と思う。

でも人類にとって進化上、炎って非常に重要なツールだったわけで、

自分たちの命を守り、生活を守り、寒さから守ってくれたわけである。

そんな炎に対して、人類は進化するう上で、本能的に親しみや愛着を感じてしまうようにインプットされている。

だから、人工的なLEDよりも自然な炎に人間は魅力を感じてしまう。

そんなところだろうか。

一見、よくわからないもの、それを本能的に人間は好む傾向がある、

そんなものを生み出していくことが今後重要になっていくのだと思う。

 

③ルールの前提を見直す

 既存のルールを見直し、どうやったら自分たちが優位になれるか?

その思考が大切。とのこと。

 

個人的にも日本人は欧米人に比べてこの思考が弱い気がする。

代表的なのは、スキージャンプ

スキー板の長さを制限されて依頼、日本人は圧倒的に勝てなくなった。

欧米人は遺伝子レベルでこのルールを見直す力が強いのだと感じる。

 

肉食主義であり、必然的に自分にとって有利な地形や武器を選ぶことが本能的に備わっているかも知れない。つまり自分に得意なルールを選ぶ能力が備わっていた。

 

それに比べて稲作文化の日本は、いかに既存のルールで生産性を上げるか、

にずっとこだわってきた。結果、遺伝子レベルでルールに従って、努力するという本能は備わっているが、ルールを変える思考は遺伝子レベルに備わっていないのだと感じる。

もちろんどちらにも長所はある。

日本には優秀なゲームチェンジャーが数人いたら、相当強くなると思うが、

いかんせん一人もいないことが課題なんだよな。

 

 

④3手先の浅いロジックでは、現実世界では通用しない

川上さん曰く、

最近の人たちの議論が浅い。(起業家でも同じ)

理由は、誰でも手に入れられる情報を基にして、一手先、二手先、せいぜい三手先までしか読んでいないとのこと。

「今の世の中はこんな流れなので、こういうことをやるべきである。」という浅いロジックで、それ以上はない。

まあ個人的には3手先読めるだけでも十分すごいと思うが笑

では一手先以上を読むにはどうしたら良いか?

思考を潜らせ、友人と議論するのが良いと思う。

お題は、これからの日本、でも、AIで変わる生活でもなんでも良いと思う。

とにかく先を読む、この力を身につけるのは議論だ一番じゃないかと思う。

 

 

 

■以上を踏まえて、これから自分が行うことは?

①ルールの前提を見直す

そもそもなぜそのルールがあるのか?

なぜ多くの企業は既存の販売チャネルしかないのか?

どうやったら自分に有利なようにゲームチェンジできるか?

このそもそも論を考える思考は確実に必要です。

 

②コンテンツを生み出す

「分かりそうでわからないコンテンツ」これを生み出すことを目的としましょう。

これは方法論は正直分かりません。

偶然の直感から生まれることや、何日間も寝ずに考えて生まれること、

色々あると思います。

しかし、自分が考えているサービスが上記に当てはまっているか、もし当てはまっている「自分でも理解できない」場合は、それは有望かもしれない。そういう心構えでいることが大事だと思います。

 

 

家電の進化について

今日は家電の今後の進化について考えたい。

 

まず、家電自体は毎年進化している。

電源消費効率改善による省エネ化、

サイズのコンパクト化、

新しい機能の追加、

斬新なデザイン

 

毎年各社がしのぎを削って新たな商品を展開している。

 

しかし、家電のあり方自体に疑問を呈し、新たない施策を打つメーカー、

従来の考え方自体を壊す、ルールを変える斬新な打ち手を出す家電メーカーは

日本には未だいない。(というかその発想すらない。)

なぜかというと彼らのビジネスモデル上、その発想は難しいからである。

 

 

taitaitai.hatenadiary.jp

 

 

最近では、アマゾンやグーグルが音声認識技術をテコに、

家電の操作プラットフォームを握ろうとしている。

これは新たな発想であり、今後の業界のデフォルトとなりうる。

ここでもITテクノロジー企業が仕掛けてきたが、従来の家電メーカーにはこの発想は出てこない。

 

理由は、家電大企業は、商品ごとに縦割りの事業部構造のため、あくまで自分の商品のことしか考えていない。

冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、などをまとめたプラットフォームを作る発想もないし、

考えて動かすリーダーもいない。

そんなところだ。

 

そこで来るIoT時代に備え、ザキオが考える「家電の進化」

について今日は論じたい。

大きく三つの方向性があると思う。

 

 

①ライフスタイルに合わせた機能のアップデート化

まず、従来の家電の問題点は、購入時から全く機能が変化しないことである。

これは家電の機能がほぼハード側に起因していることが原因である。

 

しかし、近年のスマホや自動車など、ネットに繋がることで、コンテンツをアップデートできし、自分好みに商品をカスタマイズができる。

 

これが時代のトレンドだ。

 

家電も10年も使っていると購入時とその後でユーザーの生活様式は大きく変化する。

例えば炊飯器。

大学生の一人暮らしならお金がない。

ただコメが炊けるだけのシンプルな炊飯器で良い。

しかし、その人が就職し、社会人になると帰りも遅くなる。

ならばスマホで炊飯器を操作でき、家に帰る時間に合わせて自動でご飯が炊ける仕様になれば良い。

さらにその人が結婚したとする。

奥さんが料理好きなら米の生産地別の炊き方や、酢飯、赤飯など様々な炊き方でお米を作れるようにしてほしいかもしれない。

つまりユーザーが求める機能はその時々により違うが、現状の家電でそれをやろうとすると買い替えるしかない。

しかし、上記のように機能アップデートができると、

ユーザーにとってもお金をかけず機能の享受ができる。

メーカー側も複数の本体を作らずに共通本体で費用削減につながる。

 

 

このようにライフスタイルの変化に合わせて機能拡充させていくアイディアは、

炊飯器だけどなく、掃除機、冷蔵庫などもっと出てくるはずだ。

 

ここに市場機会があると考えている。

 

 

②使わない時期はお金を払わない、マネタイズモデル

一方、家電がネットに繋がることで、ユーザーがいつ家電を使っているかがわかる。

ここにも市場機会ありだ。

 

例えば、同じ照明を購入した人でも、リビングに取り付けた人と、寝室に取り付けた人では一日の使用時間が違う。

使用時間は違うのに同じ商品というだけで購入時に同額のお金を払う。

おかしないか?

本来は、たくさん使う人はたくさんお金を払えば良いし、あまり使わない人は、

少しのお金を払うだけで良い。それを所有しているか、否かだけで線引きするのは強引だと思う。

 

高機能の商品でも自分はちょっとしか使わないなら、たくさん使う人よりも安くしてあげてもいいのでは?

ダイソンの高級ヘアドライヤーを一週間に一回だけ使いたい人には、毎日使う人よりもお安く提供できないか? 

 

 

 

そこで、購入時はただにしてしまい、使用時間による課金制にしてしまえば良い。

 

たくさん照明を使わない部屋の照明は、通常購入に比べて格安になるかもしれない。

 

ユーザー側のメリットは、

・高級家電でも使う頻度によっては格安で使用できる

・お金の利用時間による課金なので費用の見える化と節約意識が生まれる。

 

一方企業側は損をするのでは?と思うかもしれないが、

・①の機能のアップデート化で儲ける。

・余って売れない家電も廃棄せずにとりあえず使ってもらえる

など色々メリットが生まれる。

 

ここの戦術は、初めに商品を導入してもらい、後から設ける戦法だ。

そのためにも②のマネタイズモデルにすることが重要である。

 

 

③アイドリングタイムを生かす

アイドリングタイム:使っていない無駄な時間

を生かすことも市場機会だと思う。

例えば照明など、一日のうち半分も使っていない。

この使っていない時間、例えば

・防犯機能を備える仕様にすることで日中は泥棒を感知するセコムとなる。

・ユーザーの購入履歴から、適切な広告をセードに表示させる。

・ セードに写真を自動で流す機能を設け、フォトフレームとして使う

など、いろいろあるし、お金も設けられそうだ。

この分野も今後進化していくと思う。

 

 

以上、ここまで述べてきたが

問題点は、

業界の標準が家電というものに対して

「購入後も長期間所持し、一定数使い続けることを前提とした企画・開発」を行っていることだと思う。

この考え方を変えるだけで業界は変わる。そして今後はそんな進化を遂げていくと思う。

できる大企業社員 5つの特性

どうもザキオです。

 

今日はなかなか辛かったぜ。

なぜかって?

それは部長の思いつきトップダウンで指示された仕事が、

論理的に破綻しているにもかかわらず、なんとか辻褄合わせをしようと

2ヶ月くらい画策していたら、

今日部長から「辻褄が合わない!」

と一蹴され、テーマがなくなってしまったからだ。

 

 

やはり、あまり吟味されていない状態で上から降ってくる仕事、そしてそれの

つじつま合わせに必死な仕事は百害あって一利なし。マジでつらたん。

 

しかし、もしこれが

大企業社員的に仕事ができる人だったら、うまく回してたんだろうな〜とも

思ってしまう。

そこで今日は仕事ができる大企業社員にありがちな五つの特性をあげてみたいと思う。

 

①無駄にパワポを作るのがうまい。

毎日5時間以上パワポと向き合ってきた彼らのスキルは天下一品。

特に課長級になると、パワポスキルは神の領域であり、一瞬でどんな資料もそれっぽく

まとめてしまうことができる。

そして内容が浅い企画でも画像とデータをふんだんに使うことで

1.5流に企画に仕上げてしまうのだ。

このスキルは間違いなくベンチャー企業よりも大企業の方が圧倒的に高いレベルだと思う。

 

②うまく辻褄を合わせる

上司の無茶振りをそれっぽくうまい企画にまとめてしまう。

結果、なんとなくうまく回ってしまい、仕事が進んでいってしまう。

 

そして、結果的に市場に投入してしまい、大事故になってしまうケースが起こる。

 

③切り替えが早い

自分の意見を持っていない大企業社員達は、上司の意見が自分の意見である。故に、

いきなり上司から180度の方向転換を迫られても

「はい!わかりました!(シュビ!!!)」

とまったく違う方向に方向転換できるスキルは異常。

自分がやってきた仕事を放棄せざる時も同様。

 

一つ一つに思い入れのある自分には理解できない行動形態である。

 

④スケジュール管理力が高い

決まるまでは長いが、一度決まってしまえば早いのも大企業の特徴。

その中で、多数の関係者をまとめながら仕事を推進するのが得意なのも大企業社員の特徴である。

スケジュール管理表と各部門の管理表、アクションプラン、それらを美しくまとめ上げ、定期的に各部門をチェックしながら、推進していく。問題がある部門には適宜フォローを行い、関所がある場合は上位職への根回しも怠らない。

この丁寧な仕事ぶりはまさに典型的できる大企業社員。

 

⑤必殺メールcc

とにかくccを入れたがる。ccを入れておけば全ての人を巻き込むことができ、結果責任を共にできるわけだ。

姑息なメール攻撃。

 

以上、思いつくままに書いてみたが、まだまだある。

とはいえ、僕は大企業社員はある意味人間らしく大好きである。

そして何より基本みんないい人が多い。

そのうち大企業社員のいいところもまとめてみたいと思う。

 

ザキオ的注目プロダクト②デジタルデトックス活用アプリ

今日はあまり時間がないので簡単に。

こんなアプリを発見した。

 

デジタルデトックスが世界を救う!?ノースマホの時間を木の成長に換算するアプリ「Forest」 | Techable(テッカブル)

 

ポイントは、インセンティブ設計。

 

単純にデジタルデトックスをやれ、ではユーザーは動かない。いかに面白いアイディアを作って、インセンティブを設計するかがポイント。

これはあらゆるサービスに適応できる。

例えば、勉強アプリ。

毎日の勉強の記録をつけるとどんなインセンティブがあるか?

お掃除アプリ。

毎日部屋をお掃除できたらどんないいことがもらえるか?

 

もの溢れの時代、多様なユーザーのニーズを掴むために、このインセンティブ設計は重要なキーとなるであろう。

ザキオ的注目プロダクト①スマートゴミ箱

今日は、IoTを活用した良い事例を発見したので、共有したい。

 

 

techable.jp

 

このページを読んでもらえばわかるのだが、

プロダクトの最大の特徴は「ゴミ箱に捨てる商品をスキャンし、買い物リストが作成できる(自動でアマゾンに発注ができる)」

ここである。

商品アイディア自体が良いと言っているのではなく、このアイディアを生み出した思考プロセスが良いと思って取り上げさせてもらった。

 

 

IoTプロダクトのアイディアを考える際、いくつかの切り口がある。

その中の一つに「IoTプロダクトは、従来のユーザーの対象行為に対してその前後の時間軸に着目した新しい価値を提供できる」切り口があるが、

そこに着目した発想方法である。

 

今回の例でいうと、

 

今までのゴミ箱:ゴミを捨てるという行為に対するバリューの提供

→ごみ箱のデザインの変化やサイズ違い、ゴミ捨てのしやすさやゴミを捨てる時期を自動でお知らせ

 

など、あくまでゴミを捨てるという価値の拡大が商品の工夫ポイントであったが、

 

IoTゴミ箱:ゴミを捨てる前後のユーザー行為に対するバリューの提供

商品を購入して、そのゴミをゴミ箱に捨て、ゴミ箱からごみを集めて、ゴミ処理場までゴミを運ぶプロセスのどこかでユーザーの不満を発見できたら良いのだ。

 

今回は、まさに商品購入部分にスポットを当てたわけだ。

 

他にもこの発想方法を活用したIoTアイディアで言うと

・スマート冷蔵庫

→なくなった食品を自動で発注(従来の行動の後工程に着目)

小松製作所 コムトラックス

→事前に作業現場の情報をドローンで空撮して、ユーザーに提供

 作業性のアップ(従来の工程の前工程に着目)

 

があるように従来の行動の前後の工程に着目することで市場機会を発見できる。

 

 

 

是非皆さんもこの「前後のプロセスに着目する」思考方法、

商品企画をする機会があればおためしあれ。

 

 

 

 

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しかし、おそらくこの商品は全然売れないと思う。

なぜなら、

「ユーザーがゴミ箱のゴミをスキャンさせる行為に対して、得られるベネフィットが商品の買い忘れを防げる」、といった価値だからである。

普段ゴミ箱には何の考えもなく捨てるという行為をする僕たちにとって、

スキャンという行為はだいぶハードルが上がる、というかクソ面倒である。

それに対して、あまりに得られる価値が小さいと僕は感じてしまった。

 

例えば、スーパーと連携して、ゴミのスキャンをすることでその商品の割引クーポンがもらえる、

そして、スーパー側にはユーザーの購入データなどを提供して商品開発、広告戦略にいかしてもらうなど、スーパーと連携して仕組みが作れたら強いと思う。