日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

浅い発言しかできないと悩んでる人へ

私の知り合いの営業マンから聞いた話。

以前彼は取引先の社長と何気なく話していたら、

ちょっと話が逸れて、男女差別についての議論になったらしい

 

世では男女平等は当たり前であるし、ちょっとでも男尊女卑の発言をすると周囲からフルボッコにされる現代において、あろうことかその社長は、男女差別をするべきだと喝破したのだ。

その理由は

「明日戦争が起こったら、男は戦地に行かなきゃなんねええんだよ。だから男を優遇する男女差別は当たり前だ」

とのロジックを繰り広げだのだ。

 

この社長の発言の正しいかどうかの議論は置いとく。

僕が感じたのは、彼の主張は全くもって空虚に聞こえないし、むしろ素晴らしい自信や熱意、エネルギーを感じる。

 

 

 

 

一方、以前私の知り合いがネット系の討論番組に出演していたが、

彼の発言は喋れば喋るほど「空を切って」聞こえてしまった。

その彼が喋っていることは至極当たり前の一般論的意見が多かったのもあるし、

また有名人の言葉をそのまま自分の言葉のように使っていたのだ。

 

 

で、彼の発言は冒頭の社長と比べて、なぜ空虚に聞こえてしまったのか?と

色々と考えていたが、「言葉に温度がこもってない」

ことが原因だと思ってきた。

 

逆に温度をこもらせるには、二つの要素が必要である。

 

①目的が主張ではなく新たな解釈

②抽象的ではなく具体的

 

冒頭の社長の発言に戻ると、

彼が伝えたかったのは、「男性というのは軍事的リスクを常に払っており、男という存在に生まれただけで死ぬリスクが高い。だから優遇されるべきだ。」

という、今まで焦点が当てられなかった男性が背負っているリスクに目を向けさせるという、新しい解釈を与えた点だ。

そして、戦争という超リアルな具体的ワードを伝えることで、僕たちには

その主張がありありと熱を帯びるのである。

 

で、結局受けゆり発言は、新しい視座を与えてくれることが少ない、なぜなら、それ自体は一般的な言葉になっているケースが多く、そもそも自分の主張の補足として使われるケースが多いからだ。

よくあるのは、大前研一さんの名言である、

「人が変わるためには、時間の使い方、付き合う人、場所の三つを変えれば良い」を

使って、だから俺の主張は正しい、みたいに言う輩がいるが、これなんかは典型的な主張の補足として使うケースである。

いや、お前本当にそんなことあったの?と言いたいし、じゃあ具体的にその経験を言ってみ?といってもいえないだろう。

 

 

要するに、普段から自分なりの新しい解釈のストックを持っておくこと、

つまり持論を持つことが大切だということである。

 

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