日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

「お願い力」さえあれば人生はうまくいく

僕たちはみんな、産まれた瞬間からず〜っと誰かにお願いをして生きてきました。

 

幼い赤子は、お母さんのおっぱいが欲しいとお願いして泣き叫びます。

思春期の高校生は好きな子に告白して付き合って欲しいとお願いします。

大学生の頃はテスト前に優等生のノートのコピーをお願いし、嫌な顔をされます。

それは社会人になっても同じです。

 

しかし、社会人になるとこのお願い力はあらゆるスキルの中でも圧倒的に

大切だと痛感します。

だって、お願い聞いてくれないと大きな成果が生み出せないからです。

自分一人の力って限界あるしね。

 

 

お願いをするとき

・子供は自分の要望を伝える

・大人は相手のメリットになるように伝える

 

とはよく言うことですが、

人にお願いをするのが苦手な人はたくさんいるかと思います。

かく言う僕もお願いするのが嫌です。なぜならシンプルに嫌な顔をされるケースが多いからです。

お願いしてくれてありがとう、と眼を爛々に輝かせる人はドMです。

 

僕は商品企画という仕事柄、毎日あらゆる人にお願いをしなければならないし、

どんなお願いの仕方をしたら、相手が気持ちよく仕事をしてくれるか常に考えてます。

 

これデザインしてくれませんか?

これ今年度100億売ってくれませんか?

このサイズをベースに設計してくれませんか?

ていうかむしろお金くれませんか?ねえ部長?

 

 

しかしこれだけお願いしまくっていると、なんだかんだ人にお願いするテクニックが身についてきます。 

そして、このお願い力は、

令和時代の必須スキルになる。(はず)

なぜなら、

・企業という枠を超えたプロジェクト型の仕事がインターネットによって誰もがつながる社会になったことで増えて行くし、

・あらゆるコストが低下して行く中で、簡単に外注して仕事を依頼することも増えて行くし

 

 

ではどうやったら自分のお願いをみんな聞いてくれて、うまくいくのか。

人生をうまく進める「お願い力」を皆さんにお伝えします。

 

①お願いの本質を理解しているか?

これがまずは一番大事です。

意外にお願いする側がお願いの背景やその意味を理解していなかったりします。

かく言う僕も、営業から言われたことを開発に受け流してお願いしていたことが良くありましたが、開発から2〜3質問されて、「?、営業に確認します」ってなると、

「は、こいつわかってねえな、死にやがれ」ってなってお願いを聞いてくれません。

お願いを依頼された背景は当たり前ですが、一回自分で立ち止まって本当にお願いする必要があるのか?まで考える必要があります。これはまずは一丁目一番地です。

 

②お願いの妥協点を持っておく

これは交渉テクニックになってくるのですが、

お願いをして向こうに飲んでもらう妥協点を自分で設定しておきましょう。

で、その妥協点を超える要望をまずは向こうに依頼します。

飲んでくれたらそれでいいですし、もし断られたら

じゃあこれはやってくれよ、と妥協点のちょい上の水準のカードを切ります。

 

みんな自分のお願いをフルで飲んでくれると思っているからうざがられるのです。

怠慢です。笑

最低限ここはお願いしてやってもらうけど、他は断られたらしょうがない、と言う

水準を持っておくだけでだいぶお願いの仕方も楽になります。

 

 

③事前にお願いしておく

これも結構大事です。

いきなりお願いして、しかもタイトな納期を伝えると切れられます笑

逆に、お願いしそうな案件が発生した瞬間に

「もしかしたら来週にこう言う案件でお願いさせて頂くかもしれません」

と言っておくだけで、だいぶお願い聞いてくれやすくなります。

つまり全体スケジュールの把握と事前インプットですな。

 

 ④お願いをするときの最高の枕詞「例えば」

基本的にお願いはみんなされたくないです。めんどくさいから。

だから、ダイレクトに「これ、お願いします!」と言うとうざがられますし、

そこをいかにいい感じに伝えられるかが鍵になります。

そこで最強の枕詞は「例えば」です。

 

これめっちゃ使えるんですね。

開発に図面をお願いするときも、

「例えば、10日後に納期を設定するのはいかがですか?」

営業に販売見込みを出してもらう時も

「例えば、御社だけで50億程度の見込みを設定させて頂いてもよろしいですか?」

例えばって言いながら、さりげなく自分の要望を伝える。

すると、仮の話になるので、お願いプレッシャーが弱まり、お願いされる側も、

実現性をリアルに考える思考になってくれます。

 

⑤お願いを妨げる敵を理解する

アラフォーの頑張り屋さんの独身OLに多いのですが、

お願いをすると、だいたい機嫌が悪くなります。

彼女たちは頑張り屋さんで仕事もできるので、周りからいろんな仕事を振られていて

忙しいからです。

その彼女たちが抱える仕事の中でどうやって自分の依頼の優先順位をあげてもらうか、

そこが腕の見せ所です。

コツは、彼女たちの不満を理解して、同じ方向を向くことです。

なぜ彼女たちが忙しいのか、上司にたくさん仕事を押し付けられてるかもしれません。

そういう時は、さりげなくその上司をdisりつつ、相手を慮る言葉をかけてあげましょう。

そうすると、自分に向けられていたうざいベクトルが、

上司にベクトルが向けられ、自分の依頼した仕事のうざい度も低下します笑

その瞬間の間隙をぬって、納期を区切ってお願いしたら大丈夫です。

 

f:id:tai0426-1988:20200326214926p:plain

 

 

 

 

 

⑥お願いする理由の説明は超ロジカルに

お願いしたらなんで?って聞かれて、定性的に答えると開発は動いてくれません。

逆に、こんだけのマーケットがあって、この仕様にするとこんくらいのゾーンが取れるから、やる価値があるのよ、と適当な論理的説明をすると結構聞いてくれます(弊社だけ?!)

 

大義

このお願いがどれだけ意味があるのか、あなたのキャリアメリットにつながるか、

その大義を伝えましょう。

これは発売直前を迎えた修羅場な状況で、もう間に合わない。だめだ、となった時に

企画が使う鬼手

「この仕様が実現できなければやらないほうが良い」

を発動。

しかし、これを言った後に、この難局を我々が乗り越えることがどれだけ意味があるか、成長につながるか、企業価値につながるか、その大義を意気揚々と伝えるのじゃ。

えいえいお〜

 

⑧お願いを断られたら「ありがとう」と心で思うこと

お願いとして最悪なのは、「一見お願いを聞いてくれるけど動いてくれない人」

 

です。

なぜならお願いしたのに、仕事は進んでいないからです。

だったら、初めからお願いを断られた方が、次の対策ができるので、良いですよね?

だから、お願いをして断れらたら「ありがとう、ロスタイムを無くしてくれるんだね」と心から感謝しましょう。

 

これに対しては、

・動いてくれないことを想定して別の手を打っておく

 

もしくは

・動いてもらうために別の力を使う

(例えばその人の上司から落としてもらう)とか

 

そんなプランも持っておきましょう。

 

とまあほんとはもう10個くらいありそうだけど、もういいや。

みんながんばろ〜