典型的にダメなサービスである家電の定額制
上記ニュースを見て、この企業と企画した人間のあほさ加減に神経を疑ってしまった。
パナソニックがテレビのサブスクリプションを始めたようだ、問題はその価格である。
55型が3年契約、毎月約8000円。3年で30万円、あほすぎる。
まず、価格の決め方がプロダクトアウトである。
おそらく最低限の収益性が担保できる価格に設定したのだろうが、こんなの高すぎて誰も使わないし、これくらい払う人なら自分でテレビを買うという感じである。ターゲットもコンセプトもない、クソ企画であり、というかただのテレビの月額払いの購入である。
まずサブスクリプションがなぜ求められているか、その時代背景を理解していないからこんなあほ企画をしてしまうのである。
導入コストを下げることでまずは使ってもらいながら、継続的につながり続けることで日々お客さんの情報を得ながらサービス改善&拡充して行くことができないサブスクリプションは死ぬだけである。
また、サブスクリプションの方が安定的に収益を生み出せることと、毎回新商品を定期的に発売する博打的経営から、小規模の改善を繰り返すことで開発リスクも低下するメリットなどがある。
もし仮にテレビでそれを行うなら、テレビ+αのコンテンツサービスを含めて展開を行うべきである。
さらに、テレビの利用時間をモニタリングしてその利用時間に合わせた費用請求をしたら良い。使ってない人に金を請求するのはナンセンスである。
そうするとKPIがテレビの利用時間、つまりお客さんがテレビで過ごした時間になり、どうやったらテレビで過ごしてもらえる時間を高められるかの様々な知恵が出る組織の仕組みになる。
昔の記事でもそう論じている。
せめてやるなら持ち運びできる小型テレビである。
なぜなら最近テレビを持たない人が増えているが、
その代わりお風呂でテレビを見たり、旅先に持って行ったりと「その時間を楽しみためのアイテム」としてのテレビ需要が増えている。
そういう人はミニマリストであり、テレビを所有から利用、というコンセプトにも合致しやすい。
まあこんなあほ企画しかできない大企業をどうやって変えて行くかが今後の日本の焦点になる。