日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

本屋の次の、次代のパーツ事業を司るものは「動画」である

本屋は優秀である。

全国的に書店は減っているが、パーツ事業としての本屋は増えている。

古くは蔦屋書店のように本屋と雑貨が合わさったものや、

カフェと本屋、また、本屋とホテルが一体となったもの。

 

などなど、本屋というパーツを別の業態に組み込む体型の店舗が増えている。

 

そのうち本屋とレストラン、本屋と自動車ショールーム

本屋と住宅展示場など、あらゆる発展が今後も望める。

 

これはリアル店舗自体の価値が、非日常空間の体験に大きくシフトチェンジしており、

そのアウトプットとして、既存業態の融合が起こり、垣根が溶け始めているためだ。

 

 

taitaitai.hatenadiary.jp

 

本屋がなぜパーツ事業として優秀かは、やはり本の特性が優れているからである。

例えば

・圧倒的な書籍数、様々なジャンルが存在しているため、眺めているだけで新たな

 発見が見込める

・背表紙を並べるだけでもインテリアとしての価値がある

・店長の趣向を反映し、オリジナルな空間を作りやすい

 (例えば恋愛本や哲学書など、ジャンルに特化するだけでオリジナリティが出せる)

・導入コストが安い(棚を作るだけ)

・保存期間が長い

 

なかなかこれらを揃える特性を有するものはない。

 

しかし自分として何か次代のパーツ事業、本屋の次になるパーツ事業はないか?

と考えていてが、一つの答えは

「動画」ではないか、と感じた。

 

もちろん映画でもいいし、youtubeでもいい。

動画は本と同じで

圧倒的なジャンルの存在、長期保存性、低導入コストなど条件を満たしている。

さらにチャンスなのは、動画がデジタルにシフトしていることだ。

今や動画はスマホ画面で見るのが当たり前、

ここにリアル店舗に組み込むチャンスがある。

 

自分ならマッサージ店や理髪店、ネイルサロンの業態と組み合わせた動画がみれるサービスを作る。

まずマッサージ店に入ると、自分でマッサージのコースを選ぶ。

45分コースを選択した場合、

45分動画コーナーというブースを作っておき、そこで自分が見たい動画をDVDのようなケースに入れておき、選ぶことができる。

ここで大切なことは棚から選ぶという動作を組み込むことである。

PCやスマホから動画を探すよりも自分でDVDケースの背表紙を見て、

ちょっと中身を調べて、五感を使いながら探すという行為に価値がある。

ここに現代では味わえないドーパミンを刺激する体験の楽しさがあるのだ。

 

あとは自分が選んだ動画をマッサージルームに持って行き、

それを見ながらマッサージをしてもらう。

金曜日は仕事を頑張ったので、ちょっとサンドイッチマンのお笑いライブ5連発でも見るか、水曜日だったらニュース番組を眺めながらでも良い。

自分で時間をかけて選んだ動画というのは、PCの無料見放題から選んだ動画とは一線を画す。何となく価値があると感じるものだ。

 

業界の垣根が溶け出す中で単純な組み合わせを事業を行うではダメで、

そこに人間が本能的に楽しくなる仕掛けをどれだけ詰め込めるかが勝負になる。

 

 

とまあ自分はマッサージをするのもされるのも好きなので、

いつか仕事をしながらマッサージと何かを組み合わせた業態を作りたいな、と思っている。

誰かこの事業一緒にやってくれる人いないかな〜