日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

甲子園球場横のららぽーとから感じた小判鮫商法の有用性

昨日、生まれて初めて甲子園観戦を行ったんですが、甲子園、最高ですね。夏の日差し、最高です。白球を球児も実に味があって良い。カチ割り氷最高です。また行きたい甲子園。

しかも甲子園って大阪駅から車で30分もかからずこれる距離にあり、それも驚きだったのですが、まあ甲子園自体の試合もよかったのですよ、

やっぱり甲子園には魔物がいるというか、高校野球ってかなりメンタリティの影響が大きいからほんと9回でのどんでん返しとかあってむしろプロ野球よりもおもろい感じがしますよね。

 

んで野球の試合はそれはそれでよかったのですが、甲子園球場の横にララポートがあるわけですよ、んで、この甲子園シーズンってららぽーとめちゃめちゃ儲かるよな〜と改めて感じましたね。

「甲子園横のららぽーと」の画像検索結果

 

 

まずららぽーとにはどでかい駐車場があるから、甲子園のお客さんはみんなそこに車を止めて、甲子園に行くわけですよ。

んで必ずららぽーとの中を通過して甲子園に行くから、飲食店にも思わずよっちゃうと。小腹が減ったら飯も食えるし、ちょっとタオルやドリンクなんかも買って行けば良い。

んで甲子園見終わったらまたララポートで飯を食って帰れば言い訳で、僕らも

一人三千円くらいララポで使ったわけですよ。

 

んでこのららぽーとはまさに甲子園という鮫にあやかる小判鮫だな、と思うのですが、世のビジネスって往々に小判鮫商法が美味しいのはいうまでもないな〜と。

 

というのも小判鮫商法はもちろん頭を振り絞って考えにゃなりませんが、

ある程度市場が存在してからのサービスが多いから、新たなマーケットを作るのに比べたら難易度は低い。

 

古くはゴールドラッシュのジーパン売りがそうだし、

駅のキオスク、スマホの指紋認識によるロック解除の特許、Uberの車に装着するお菓子販売、リーンスタートのプロト作成に必要とされる3Dプリンター、ECに商品を載せる時に使う加工ソフトなど、まああらゆる小判鮫がおります。

最近面白いなと思ったのは、Airbndb専用の絵画レンタルサービス。

絵画を自分の部屋に取り入れることで部屋の価値を高めて家賃アップにつなげるレンタルサービスですが、その発想がいいなと。

僕のいつものランニングコースにあるやたら駐車場がでかいコンビニの目の前のホカ弁も小判鮫である。

そこの駐車場を活用して、ホカベンに行く人もいて、結局ホカベンもコンビニという人が集う場所+土地という鮫をうまく活用しているのだと感じる。

 

んで、どうやったら強い小判鮫になれるかが大事なのだが、やっぱり先行者優位は特にでかいなと。

新たな市場が立ち上がる時にいかにその勝機を感じ、その場で準備をしてられるか。

うまくマーケットリーダーと組めたらその市場は独占できる確率は上がるわけですからね。

 

 

 

で、小判鮫ビジネスを考えられる思考法はあるのか?

 

思考法というか、

小判鮫ビジネスの切り口はいくつか存在してて、例えば以下があるかと。

 

①人の集いや土地を活用:繁盛店の前に店を構える飲食店、駅のキオスクなど

②何らかの作業や工数を支援:ゴールドラッシュのジーパン、3Dプリンターなど

③組み合わせによる付加価値増:Uberのお菓子うり、Airbndbの絵画レンタルなど

 

①と②は旧来型のビジネスであり、何らかの生産性を高めるや物理的なメリットを活用するサービスである。

しかし、これからの21世紀は③の切り口のビジネスが重要となる

③のビジネスは、付加価値アップ型であり、人々の欲求エントロピーが多様化する時代において、マーケットの数、サイズ感とも限界がないからだ。

 

例えば最近ホットな領域である家事代行やベビーシッターで③を考えるとすると、

ベビーシッター専用の幼児教育サービスなんかどうかね?

ベビーシッター達が子育てをしながら幼児教育にも取り組めるプログラムとツールをベビーシッター会社に販売する。

からしたら子育て+教育もできたらありがたいし、ベビーシッターサービスも単価アップにつながるよね。

 

あとはポップアップショップや独立開業準備の専門レンタルスペースとか。

理容業界では、美容室として独立する前に、実験的に独立する人たちが数人で店舗を借りて実践して、その結果次第で独立するどうかを判断することもあるらしい。

それが小売でもいいし、サービスでもいいし、飲食でもいいがそういうのが実験的にできる専用のレンタルスペースなんかもいいかなと。

 

結構世の中にアイディアがゴロゴロ転がってると思うから、小判鮫商法は一つの大切なビジネスの切り口として頭にストックしておきたいですな。

 

まあでも結局、小判鮫はあくまで小判でしかなく、最強の鮫である甲子園ビジネスみたいな、高校球児というエンタメを作り出したその手腕の方が本当は求めるべきなのかとも思いますよね。

そう考えるとやはり宝塚歌劇団を考えた小林一三先生が最強であろう。