日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

自分が普段使う思考まとめ

自分の強みはできる限り言語化できないほうが人に模倣されずに固有のポジションを築ける。一方たまにこれらを整理して言語化しておくと、体系的に理解でき、今後の伸ばすべき方向性が見えることもある。

 

例えば幼い子供に

リーダーとは?

ときくと、

「一番前の列にいる人」と答えるが、

ビジネスマンに聞くリーダーは、全く違う答えが返ってくる。

言語化できなければ、そもそもそれを腹落ちして理解しておらす、逆に言語化できるということはそれを自分の血肉(スキル)として扱えるということである。

言語化を通じて次のステップに進む課題が見えてくるし、本質的に自分が理解しているかの振り返りにもなる。

 

そこでそのような思考の整理を含めて

自分が普段行う思考を以下にまとめてみた。

 

①何かしらの新しいアイディアを創出するとき

(1)抽象化

ある具体的な事象や現象の本質を抽出し、それを別事業領域に持って行ったり、

他の問題解決に適用したりすること。

わかりやすい例で言うと、フォードの大量生産組立ラインは肉の精製プロセスを見て思いついたらしいがあの思考。

抽象化する部分は、ビジネスモデルだったりユーザー価値であったり、テクノロジーであったり様々。

自分はよくモノづくりの最先端商品の事例を、ローテク商品に活用したりする。

ちなみにできる限り遠い分野であるほどイノベーション率は高まる。

 


(2)トリックスター

 ブレストの時、あえてふざけた方向に持っていき、思考を発散させること。

例えば、

 その事実が避けられないものと考えるとどうなるか?

 それを映画に例えると?

 それとそれを組み合わせてみたら?

など問いかけると、突拍子もない話が出てきて、面白い。どちらかと言うとアイスブレイクにもなるし、その人の本音が出やすい思考に持っていくのがポイント

 

 
(3)制約列挙

 アイディアを出す時、そのアイディアの必要条件を考え、強制発想を行なう。

 制約条件は市場環境やターゲット、事業部の状況にもよって変わる。よくあるのは、自社の強みを生かせる条件を踏まえた上で考えたり。

 自分はよく机上で制約条件だけ考えて、そこからランニングに出かけて、

ランニングを行いながらアイディアを考えると閃きやすい。

 


(4)組み合わせ

よくアイディアは何かと何かの組み合わせという。それの思考。

プロダクトの発想はよくこれ使う。

頭の中を適度な情報で満腹にさせ、うまく脳みそをミキサーにかけるところがポイント。ミキサーはランニングか自転車こいでる最中が生まれやすい。

最近は夢の中でよくアイディアが生まれてくる。

 

 

(5)構造化とシフト

 今の世の中のアイディアを二軸で分類し、誰も検討していない象限の

 アイディアを強制発想。未だこれでいいアイディアが考えられた試しがないが発散には繋がる笑

 

 

②市場分析を行うとき


(1)メカニズム 

市場変化の原理を見極める。たとえば企業買収が盛んに行われている業界なら

その原因を20年くらいの業界の長期推移や単価推移、競合の数、技術変化などから

推察し、今後の起こりうる業界変化や価値筋までを見極める思考

 

 (2)ベクトル構築

 市場動向は今後どの方向にどれくらいのスピードで進むのかをを考える。

  (1)のメカニズムを分析した後、時系列での推測を加える

ちなみにリーダーは自社の進むべき方角と速さを明確にすることだよ〜

 


(3)比較

ある事象とそれに本質が近い全く別次元領域の現象を比較し、その別次元の領域を活用したアイディアを創出したり、課題解決のヒントを得る思考。

比較は時系列と組み合わせると破壊力がアップする。

同業界の企業業績を時系列で比較するだけでも色々見えてくる

 

 

③会話を盛り上げようとするとき
(1)記憶の取り出しと発展

相手が話しているアイディアに対して、そのアイディアを肯定する、もしくは違う観点で考えてみては?と言う時に活用する。

過去の記憶ストックから自分が説明したい根拠のファクトを具体例で説明して、それらの具体的事例から考えるとこうだと思うよ、と説明すること。

ポイントは、いかに関連した過去の記憶を高速で発見できるかであるが、

これはそのファクト(情報源)を見た時に、何が言えるか?をセットにして考えておくと良い。なぜかと言うと、自分が言いたいことをまずは考えて、その後それに紐付いたファクトを取ってくる脳の思考プロセスになるが、それに紐付いてファクトが蘇ってくるから。


(2)前提抽出
その議論の前提になっていることを抽出し、その前提で会話を行う、もしくは前提を変えたら議論はどう変わるかを考察する

 


(3)主張と論点

ある自分、もしくは人の主張に対して、それを支える根拠、論点を考える。

ロジックツリーともいうし、芋づる式根拠的なもの。

論点はMECEが基本のため、抜け漏れがあるかをすぐ判断し、その点をつく、もしくは根拠を探し出す


(4)ボックス分類

 様々なニュースや日常目にしたものを思考のボックスに保存しておき、いつでも取り出せるようにしておく。

ボックスは、カテゴリー別、かつボックス内の箱は、小カテゴリーに分かれており、

何かを記憶するときは箱に入れて保存しておく。そうしておくと、議論の時も箱から取り出して説明したり、主張できるのでロジカルに聞こえる

 

(5)ファクトと考えを分類する

相手が言っていることが事実なのか、相手の考え・考察なのかを分類する。

事実は大切にするが、相手の考えという場合は話半分で聞く場合が多い。

逆に自分はそうならないように気をつけている

 

 

④事業性を考える時
(1)数字化

とにかく数字で考える。

フェルミ推定などを使いざっくりした市場感を把握したり、全然儲からへんやんと、アイディアを切り捨てたりするときにつかう。


(2)リアルシーンの抽出と問題提起

 本当にその事業やアイディアが世の中に出たと仮定したときに、どんな人がどんなシーンでどんな動機でなにを思い、何の費用を削って、いくらでその商品を買うのかを徹底的にリアルに頭で趣味レーションしてみる。時には村上春樹風の小説を書いてみたりして、購入ストーリーに違和感はないかを考える。

これを行うと抜けているスキームや本当に買ってくれそうか、などが事細かにわかるので良い。

 

(3)時系列トレース

そのサービスを使い人の行動を過去から未来の時間軸で考えて見たり、

問題を時系列で分析して見たりする。

抜け漏れがなくなったり、問題点が見つけやすいので思考ではよく使う。


(4)帰納法 ワットだずいっとオールミーん

まとめていうと何だい?

プレゼン資料の一番上に書く言葉であったり、

言いたいことをまとめる時であったり、市場分析して結果何が言えるのか、を論じるときに使う。

コツは、少し飛躍させること。でも飛躍させすぎたらイミフになるので、その中間くらいを狙えるような抽象思考が大切。

 

 

⑤プレゼン前
(1)反論

 相手が上げてくるであろう反論を列挙し、それに対する回答を考える。ポイントは

 「〜だと思います」と言わないようにファクトを揃えておくこと。


(2)相手目線トレース

プレゼン前に相手がこの議題に対して何を知っていて、何を求めているか、また相手の関心度などから説明手順を並べ替える


(3)システム1の意識解析

自分が直感で判断したり、意識したり考えたりしてしまったことを振り返り、バイアスや直近の情報に惑わされていないかを考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結構色々あったな。

そのうちまた付け足しておこう。

でもこれらは自分が本を読んだりして感銘を受けた人の考えをパクったりそれをベースに少し味付けしてるだけだから、クソみたいな思考であり、もっと自分ならではを磨き続ける必要があるな〜と感じるね。