持論がある人とない人の差は圧倒的
持論を持て、というわけではないが、持論を持つことの重要性は近年高まりつつあると感じる。
まず持論とは
持論=(一般的知識+個人的な経験・体験)を体系化したもの
であり、自分の歪んだ思想を反映した独断や偏見という意味ではない。
で、ご存知のように、情報爆発の昨今、「情報を知っている」という価値は下がってきており、情報の知識を活用して如何に新たな意味を紡ぎ出せるか、また、新たな価値を作り上げられるか、に重要性がシフトしつつある。
そして、付加価値を生み出す源泉は、持論を持つことと大きく関係している。
たとえば、リーダーシップにおいて、リーダーシップについて何も勉強したことがないAさん。
Bさんはリーダーシップとは何かを勉強しており、「リーダーは魅力的なビジョンを掲げ、メンバーを引っ張ることが重要だ〜」と一般論は知っている。
一方、Cさんはリーダーシップの一般論を知っており、かつ組織でそれを実践したが、皆から反感を得て、昔失敗した過去があり、
どうやって皆の感情を汲み取りながら、ビジョンを伝えたら良いか、独自の方法論を体系化している。つまりCさんのみリーダーシップにおける持論を持っているのだ。
仕事は実践力であり、Aさん、BよりもCさんの方が組織でリーダーシップを発揮できることは言うまでもない。
(では、AさんとBさんはどちらがいいの?となるが、それはケースバイケース。フラットな視点で対応できたAさんがうまくいき、逆に知識があったBさんがそれが足枷となり失敗するケースもある。もちろん逆も然りだが、今は置いとく)
ここで大切なことはCさんが持論を持てたのは、知識を持つことに加え、以下二つの重要なアクションを行なっている。
①自分が持つ知識を実践してみて、それにより失敗成功含めた体験を有したという、
行動体験があったこと
②また、その具体的な体験と知識を合わせて体系化するため(持論を持つため)の
思考時間を作ったこと
つまり、持論を持つということは、知識自体を鵜呑みにしている頭でっかち君ではなく、知識を持ち、それを実践して、かつ自分の体験値と既存の知識を含めて多面的に現象を分析し、それを抽象化する能力があることなのだ。
持論を持っている人とそれを持っていない人の差はここまで大きい。
また持論を持つための重要スキルである抽象化も21世紀の必須スキルである。
抽象化とは、具体化の逆であるが、その本質は、
「とある具体的な現象の本質をもう一段上のレイヤーで見極め、言葉で定義付けできること」である。
抽象化できるスキルがあると、以下のメリットがある。
・能力成長
自分のスキルを客観的に把握し、もう一段上のスキルへと導くためには、どんなスキルとスキルを掛け合わせたら良いのか、を考えられる
・再現性
ある事象や自分のスキルを抽象化し、言葉で定義しておくことで、それは自分の血肉となり、再現性が高まる
ある市場のトレンドを分析する際に、その業界に起こりつつある具体的な事例を多面的に把握することで、その本質を抽象化で導き出し、一見その業界とは全く別の業界に共通点を発見し、世の動きを予測することができる
・問題分析
ある現場の課題をバリューチェーントータルで分析し、本質的問題発見ができる
・人材仲介としての触媒
あの人とあの人が出会ったら面白い、と気づける能力。その人のスキルが全く別領域で活かせるかも、と気づける能力
などなど。
だから持論を持とうとするだけで、こんだけ波及効果はあるのだ。
ぜひ、皆さん持論を持ちましょう
このブログ自体が持論じゃないやん、というクレームは受け付けません笑
以下は適当に自分の持論を論じた記事