歪みを見つけろ
世の中には一定の禁止事項や負の変化が常にある。
例えば、タバコはトイレで吸ってはいけない。これは世の禁止事項である。
また、歩きスマホ、これもよくないこととして世の中で捉えられている。
これらは一見数多ある情報の一つとして見過ごされがちであるが、
実はそこに二つの側面がある。
一つは管理者の論理。
タバコにおいては火事につながってしまう。歩きスマホは事故に繋がる。
日本はこの管理者の論理が強く、この手の禁止事項は欧米に比べ非常に多い。
そしてもう一つ、それは隠れた欲求が潜んでいるということ。
タバコをトイレで吸ってはいけないのは、トイレ中にタバコを吸いたい人がいるから禁止しているのである。
一方歩きスマホ、これも「歩きながら手持ち無沙汰なのでツイッターを見たい」人が
わんさかいるということだ。
ここで大切なことは、管理者の論理とユーザーの論理、両方の側面からアイディアを考えることである。
タバコの例でいうと、タバコの火を感知する警報機が管理者側のアイディアで
トイレのドアの内側に落ち着く絵か漫画なんかが貼ってあったら、タバコを吸いたい欲求も落ち着くだろう。
歩きスマホなんかも、スマホ画面に前方の映像が映るアプリがあれば歩きながら事故する確率も減るだろう。
そして、圧倒的に管理者の論理で規制されている事例、誰もその論理を疑わないこと、
ここには逆に強いユーザーサイドの欲求が隠れている可能性がある。
この事実に目を向けここを壊すideaがあればイノベーションになる可能性は高い。
常にそれを考えながら、周りの事象やニュースを見ていたら面白いアイディアが見つかりやすいだろう。
最近思ったのは、東京や大阪などの都会は自転車通勤が禁じられている会社が多い。
なぜかというと会社の敷地面積が狭いので、自転車の駐輪上を備えることができず、自転車通勤は労災リスクも高いからだ。
でも、毎日の満員電車で疲弊するよりは、多少時間がかかっても自転車通勤をしたい人は一定数いると思う。
つまり、自転車通勤禁止の裏には、自転車通勤をしたいという欲求が隠れている可能性が高い。現にある知り合いにこの話をしたら、その人は自転車通勤が禁止されているにもかかわらず、隠れて自転車通勤をしているらしい。
運動になるし、自転車通勤中にプレゼンの練習をしているのだとか。
面白い、ここを壊す破壊的アイディアは、オフィスに持ち込める新しい自転車なんかが浮かんでくる。
駐輪場がないなら、ロッカーに入るサイズの自転車を作ってしまい、持ち運べたら良い、これを企業向けのB to Bモデルとして、月額リースなんか面白いんじゃないかと思ってしまう。
いかに世の中の歪みを見つけられるか
と、歪んな視点で物事を眺めること
こんな力がこれから求められていくんだろうな〜
今日はこんなところで