全ては人事制度
最近思う。
なぜ大企業は大企業病と仮し、その中の社員は入社5年目くらいになると
生気や情熱を失っていくのか?
なぜサイバーエージェントやリクルートなどのような企業は、
いつまでもベンチャー精神を忘れず、社員が生き生きと働いているのか?
仕事の内容か?
社員の特性か?
ポジティブやろーが多いのか?
一つの結論にたどり着いた。
そう、人事システムの評価制度だ。
人事システムの設計で社員のやる気や働きがい、モチベーションは大きく変わってくるのではないか?
というのもまず、人間の行動というものは、
価値観→判断→スキル→行動→結果という順のメカニズムとなっている。
たとえば、ある仕事がすげえできる人というのは、その人の結果が見えているだけであり、その人の持つスキルが直接的な原因である。
しかし、そのスキルはというと、日頃から読書をしていたり、自分で勉強を積み重ねたりとそのスキルを学ぼうという日常の判断があるからだ。
では、その判断は?
心の価値観が影響しているのだ。
自分が将来どんなキャリアを歩んで、ここまでのプレイヤーになりたい、と真に心から願うことで、自分のスキルを高めるという判断に繋がっていく。
おそらくこの社員の価値観が大企業とベンチャー企業で圧倒的に違う。
そしてその価値観は、
大企業社員 :現状維持で良い
ベンチャー社員 :新たなチャレンジをし続ける
の違いからすべてが生まれる。
そして大切なことは
人事の評価制度はこの価値観の変化に影響を与えるドライバーなのである。
例えば、新たな企画をテーマアップすると通常の企画より5ポイント多めに評価が与えられる。もっと言うと、一人一つ新しいテーマを強制的に企画すること、なんて言ったら、何がなんでも社員はチャレンジするしかない。
できる限りわかりやすく、シンプルな設定で良いのだ。
実際、大企業でもそのように新しいことをチャレンジするよう促す評価制度を取り入れようとしているが、出世している人を見るとその人たちが
チャレンジを続けてきた人間ではない。
いかに上司に言われたことを早く正確に行うか、そんな人が上に選ばれている。
出世するかはその上の上司のサジ加減なのである。
その上司自体がチャレンジをしてきた人間ではないので、結果的に
自分と同じような「無難な」人間を選んでしまうのである。
結果無難な人間を評価してしまう文化が醸成されてしまう。
圧倒的悪循環。
最短の方法は、外部からチャレンジ精神旺盛な中間管理職を一気に投入し、
既存の管理職を一斉に解雇する。
そして、チャレンジを大切にした評価制度やインセンティブ設計を行い、
一気に回すことで企業は圧倒的に変わる。