日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

商品企画で学んだ企画の三極意

 

僕は最近スムージー作りにハマってまして、今日も

果物と野菜を絶妙にミックスして、スムッジってましたが、快便です。

そして、そんな快便ができる自分を見てると爽やかですね。

 

さて、自分は今週から部署異動でして、

4年間お世話になった商品企画を離れました。

 

本当にいい意味も悪い意味も含めて、かなり勉強にはなったなーと思ってます

、特に大企業の仕事の進め方や社員の特性は本当に勉強になった。笑

 

勿論、ちゃんとした学びもあったので、今日はせっかくだから、

自分が商品企画を推進する上で、大切だと感じた三つのことを備忘録として、記したいです。

 

①あるべき姿(ビジョン)を語れ

全ての始まりはここです。

別にスティーブジョブズみたいに世界を変える、なんて言わなくていいです。

むしろ普通の企業で「世界を変える」なんて言うと

おじちゃん達みんな引いちゃいます。

 

自分が受け持つ事業はこれからどう進むべきなのか?

問題は?

課題は?

そしてこの事業にとってこの商品を発売することは、

こういう意味があり、商品仕様はこうあるべきだ。

これを語れるだけでいいです。 

 

ここを明確にしておかないと、後々ぶれて炎上しちゃいます。

なので、まずは現状分析と指針を出すことが全ての始まりだと思います。

しかし、困ったことに大企業にいると、大概テーマは上から降ってくることが多いため、担当者がこのあるべき論を語れないことがしばしば起こってしまうんですよね。だからあえてこれをあげさせてもらいました。

 

というのも一番初めに使えた上司から言われた印象的な言葉があったからです。

当時まだ一年目だった僕が、ある商品において開発課題があり、

商品仕様の企画目標を妥協をしそうになりました。

当時の上司にその旨を相談すると、

「妥協するな、何らかの課題解決できる方法を探し出せ!!」というわけですよ。

 

いやいや、そんなん無茶でしょ、と思いながらもまあ必死こいて考えると、何かしらの案が浮かんだりするんですよね。

 

その時上司から言われたのが、

「企画という仕事は、周りから反対されることも多いが、理想やあるべき姿を示し、そこに強引でも周りを引っ張り、持っていくことが重要」

と、そう言われたわけですよ。

それは商品仕様一つでもそうですし、事業として、ひいては会社としてどうあるべきかはどんなに平社員でも常に考えておくべきだと思います。

 そして開発は開発で実はドM気質な人間が多く(弊社だけかもしれんが)

やっぱり企画に指針を示して欲しいんですって。

その指針が魅力的であれば全力で応援するし、やりきる、って思ってるんだと。これは本当に重要なことで、これからメーカーで企画をする人にはぜひ覚えていて欲しいです。

もちろん、明確な指針を打ち出すためには、それを裏付ける根拠が必要なわけで、となると人一倍かけて現状分析をする必要があるのですが笑

 

②プロダクトで会話をしたら早く進む

これはものづくりメーカーのあるあるかもしれません。

僕の経験談でいうと、

非常に些細なことですが、

あるテーマで、商品に貼るラベルの色で企画と営業でもめてました。

 

 

その時営業サイドは「全体的に高級感を出すためにラベルは金色がいい」、と。

しかし、企画としては金色にすると価格が上がるため、ラベルの色は透明でいいんじゃ!

とお互い譲らなかったんですよね。

 

僕も細かいことだけど、どうしよっかな〜、あ〜めんどくせ〜と

思っていたら、当時の開発者Mさんが金色の折り紙を使って金色ラベルを作ってくれたんですよ。

 

それ見た瞬間みんな「ダサ!」ってなって、即、金色案は廃止されました。

 

こんなん当たり前やん、と思いますが、意外に企画やってて営業とかと話してると、モノを起点とした会話をたまに忘れちゃうんですよね。

この時は開発Mさんに救われましたが、これ以降もことあるごとにMさんはミニチュアの梱包を作ったり、試作品をサクッと作ったり、結構ものベースで進めてくれたんですよ。

やっぱりメーカーなんで、荒くてもいいから、すぐ実物を作りモノを中心に仕事を進めることはとても大切だと感じています。

 

 

③自分以外の適任者はいない、と思え

これは最後に仕えてたパワハラ上司から受けゆりの言葉です。

周囲の部署からも結構有名なパワハラ上司で、暴言は当たり前、企画資料を破いたり、精神的に追い詰めたり、結構めちゃくちゃな上司でしたが、

唯一尊敬できたところは、

「無駄な自信」があったんですよね。だから、すごいオーラがありました。

 

この上司と一度飲んでる時言われたのが、

「俺は自分が受け持った企画は自分以外の適任者はいないと思っている、

そして世界で一番自分がうまくやれる、そういう気持ちでいつもいる」と言われたんですよ。

 

その時珍しく、このパワハラ上司いいこと言うな、って思いました。

 

企画やってると周りからの反対が多すぎて、周りにムカついたり、お前がやってみろ、と無駄なことを考えたりしてしまうんですよね。

でも、この「俺以外にうまくできるやつはいない」と思うと、

なぜか無駄な自信が湧いてきて、どんなに非難されてもあまり応えなくなるんですよ。

 

多分、「どんなに非難されても俺以外の適任者はいないし、俺しかこれをやれるやつはいない。なんて責任感がある素晴らしい仕事を俺はやってるんだ!」と思い、

心に余裕が生まれるからだと思うんですよね。

 ある意味一種の自己暗示

ですが、これもスキルの一つだと僕は思います。

 

以上、この三つの真実を知っていれは、おそらく企画はうまくいく、うまく進む。そう僕は個人的に思います。

多分メーカー勤めの企画マンがこのブログを見ることはないと思いますが、

どこかの企画の人の参考になれば幸いです。