ざきおの滅私報恩ブログ

大手電気メーカーに勤める商品企画マンの本音

【書評】ルールを変える思考法

今日は最近読んだ本について

 

ルールを変える思考法 :川上量生

 

https://www.amazon.co.jp/ルールを変える思考法-角川EPUB選書-川上量生/dp/4040800036

 

 

川上さんはニコニコ動画のサービスを運営するドワンゴ創始者である。

最近はN校など新たな取り組みも積極的に行っている。

川上さんどちらかというと、エリート起業家、というよりはアウトローなタイプだと思うが、彼の独特な思考は非常にビジネスの参考になる。

 

「ルールを変える思考法」は、そんな川上さんの

サービスに対する考え方、生み出し方、が記述された本である。

 

書籍の中で個人的に印象に残った内容を列挙したい。

 

①簡単に超えられる山ならそこは血みどろの市場

 誰もが作れるサービスは、それだけ参入障壁が低く、すぐ他人に真似されてしまう。

生み出すのが難しいだけ、参入障壁は高く、独自の強みを持ったサービスにつながるとのこと。

 

楽天の三木谷さんも、初めに楽天市場を開くときは、

一軒一軒商店街を回って、泥臭くお客さんを集めたらしい。

オイシックスも、ネット販売取引を行う野菜を確保するため、

一軒一軒農家を回って、農家の方達を口説いてお客さんを集めたらしい。

 

美しく見えるWEBサービスの影には全て泥臭い努力がある。

逆に、それくらい困難を乗り越えないと、参入障壁を築くことはできない。

大事なことに気づかせてくれる一言である。 

 

②真のヒットは説明できないところから生まれる

ここは今回の書籍で最も印象的だった部分。

 

以下抜粋

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理解できそうで理解できなギリギリの境界線上に答えがあるというのが僕の結論です。

きちんと説明できないんだけど、正しいと自分が思うこと

これを人間は「感性」という言葉で表現してきたのではないでしょうか。

 

「感性」のところまで行けば競争が起こる可能性はかなり減る。

 

また、こうも言っている。

人はなぜ、分かりそうでわからないものに惹かれるのか?

生物の進化のプロセスから説明ができるんじゃないか?

例えば、いつもの草原を歩いている時、後ろの草むらから何か聞き慣れない音がした。

見つけたキノコの色がいつも食べているものと微妙に違う気がする。

 

それらが気になるか、気にならないか、興味を持つか持たないか、そうしたことで人間の生存率は大きく違ったのではないでしょうか?

人間は「分かりそうでわからないことが気になって興味を持つ」という本能を進化の過程で獲得したのじゃないか?それがコンテンツに興味を持つ源泉じゃないか

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 ここで、僕が面白かったのは、人類の進化論と売れるコンテンツの理由の結びつけである。

ある事象に対して、なぜ?と考え、そこから深く踏み込んで考える。

この思考プロセスを得ると、自分なりの強固なロジックが生まれるし、得体の知れない説得力が生まれる笑

 

でも確かに、世の中的に理解できないことって意外と動物の進化論で説明できちゃうんじゃないか?と思ってしまう。

例えば、最近アメリカでは、蝋燭が人気らしく、販売が伸びているらしい。

蝋燭がなぜ?

別に照明でいいじゃないか?

と思う。

でも人類にとって進化上、炎って非常に重要なツールだったわけで、

自分たちの命を守り、生活を守り、寒さから守ってくれたわけである。

そんな炎に対して、人類は進化するう上で、本能的に親しみや愛着を感じてしまうようにインプットされている。

だから、人工的なLEDよりも自然な炎に人間は魅力を感じてしまう。

そんなところだろうか。

一見、よくわからないもの、それを本能的に人間は好む傾向がある、

そんなものを生み出していくことが今後重要になっていくのだと思う。

 

③ルールの前提を見直す

 既存のルールを見直し、どうやったら自分たちが優位になれるか?

その思考が大切。とのこと。

 

個人的にも日本人は欧米人に比べてこの思考が弱い気がする。

代表的なのは、スキージャンプ

スキー板の長さを制限されて依頼、日本人は圧倒的に勝てなくなった。

欧米人は遺伝子レベルでこのルールを見直す力が強いのだと感じる。

 

肉食主義であり、必然的に自分にとって有利な地形や武器を選ぶことが本能的に備わっているかも知れない。つまり自分に得意なルールを選ぶ能力が備わっていた。

 

それに比べて稲作文化の日本は、いかに既存のルールで生産性を上げるか、

にずっとこだわってきた。結果、遺伝子レベルでルールに従って、努力するという本能は備わっているが、ルールを変える思考は遺伝子レベルに備わっていないのだと感じる。

もちろんどちらにも長所はある。

日本には優秀なゲームチェンジャーが数人いたら、相当強くなると思うが、

いかんせん一人もいないことが課題なんだよな。

 

 

④3手先の浅いロジックでは、現実世界では通用しない

川上さん曰く、

最近の人たちの議論が浅い。(起業家でも同じ)

理由は、誰でも手に入れられる情報を基にして、一手先、二手先、せいぜい三手先までしか読んでいないとのこと。

「今の世の中はこんな流れなので、こういうことをやるべきである。」という浅いロジックで、それ以上はない。

まあ個人的には3手先読めるだけでも十分すごいと思うが笑

では一手先以上を読むにはどうしたら良いか?

思考を潜らせ、友人と議論するのが良いと思う。

お題は、これからの日本、でも、AIで変わる生活でもなんでも良いと思う。

とにかく先を読む、この力を身につけるのは議論だ一番じゃないかと思う。

 

 

 

■以上を踏まえて、これから自分が行うことは?

①ルールの前提を見直す

そもそもなぜそのルールがあるのか?

なぜ多くの企業は既存の販売チャネルしかないのか?

どうやったら自分に有利なようにゲームチェンジできるか?

このそもそも論を考える思考は確実に必要です。

 

②コンテンツを生み出す

「分かりそうでわからないコンテンツ」これを生み出すことを目的としましょう。

これは方法論は正直分かりません。

偶然の直感から生まれることや、何日間も寝ずに考えて生まれること、

色々あると思います。

しかし、自分が考えているサービスが上記に当てはまっているか、もし当てはまっている「自分でも理解できない」場合は、それは有望かもしれない。そういう心構えでいることが大事だと思います。