ざきおの滅私報恩ブログ

大手電気メーカーに勤める商品企画マンの本音

ストーリーについて

久しぶりのブログである。

最近いろいろな映画を見る機会が多いのだが、映画を見た後、くそつまらんくて腹が立つ映画もあれば、感動する映画もある。

 

ギャラクシー街道や進撃の巨人を見たときは、まさにくそつまらん映画をみて時間をむなしく過ごしてしまったなんとも言えない気持ちになった。

 

かたや、「心が叫びたがってるんだ」や「PIXEL」などの映画を見た後は、満足感、幸福感に満たされている。

 

人間が感動する物語にはストーリーがある。

今日はそのストーリーについて論じたいと思う。

 

ここではストーリーを論じるにあたり、わかりやすい映画で話を進めたい。

まず、映画の構成を時系列で表現するとほぼすべての映画は下記の要素になると思われる

 

①現状→②何かしらの動機→③行動→④結果

 

例えば、

  1. ある街に幼い子供(主人公)が住んでいる
  2. ボクサーのトレーナーが偶然通りかかり、その主人公をスカウト
  3. 主人公が練習を頑張る
  4. 世界チャンピオンになる

 

みたいに大体映画はこんな感じで構成されてる。(何の話もないギャグ映画などは例外であるが)ここで、この映画が感動するかどうか、俳優陣、カメラワーク、撮影費用等様々な要素があるが、やはり脚本の中身が最も大切だと思う。

じゃあ、脚本の中身の大切な要素は何か、それは物語の背後を流れるストーリーであり、映画はまさにこのストーリー次第である。

 

 

まず、先ほどのボクシングの話を例にストーリーを考えてみる。

  1. ある街に幼い子供が住んでいる
  2. そこに偶然トレーナーが通りかかる

 

例えばここに何でもいいからストーリーを付け加えると

  1. 幼いころ戦争で両親と生き別れた主人公は、その日暮らしの仕事を行いながら、何とか毎日を過ごしている。
  2. 昔は世界的に有名なボクシングトレーナーが偶然この街を通りかかる。彼は、かつての自分の教え子と瓜二つの少年に出会う。かつての教え子は世界チャンピオン一歩手前まで行ったが、試合前日交通事故で亡くなってしまい、それと同時にそのトレーナーもボクシングの世界から身を引いていた。

 

 

となる。少しストーリーが追加されたので、いい感じにはなってくる。

さて、ではこの背景であるが、これにもいくつかのパターンがあると思う。

 

(a)ポジティブな状況からのスタート

(b)ネガティブな状況からのスタート

(c)はじめはポジティブが状況であったが、現在はネガティブであり、ネガティブな状況からのスタート

 

だいたいこの三つくらいかと思うが、ではこの中で最も人々が共感するパターンはいったいどれでしょう。

 

 

まず、(a)はない。(a)はあまり感動しないし、ポジティブな状況からスタートしてもあまり面白くないからだ。

では(b)(c)は?

具体的に先ほどのボクシングの事例で言うと

(b)貧しい貧困街からプロボクサーになる少年の話

(c)もともとは貧しくなかったが、あることがきっかけで貧しい生活を強いられるが、そこからプロボクサーになる話

 

例えば(b)の話を詳しくすると

(b): 両親もおらず、貧しい生活を強いられている少年。しかし、ボクシングと出会い、世界チャンプを目指す

 

 

では(c)

(c):もともとは五体満足の普通の少年であったが、幼いころのベトナム戦争で聴力を失ってしまい、親も死別。両親もおらず、貧しい生活を強いられている少年。しかし、ボクシングと出会い、世界チャンプを目指す

 

ふむ、何となくだが、(c)のほうが感動しないか?

 

かつて幸福だった人が一度地獄を味わい、そして再起をする、という話は、人生山あり谷ありの我々の経験と照らし合わせやすく、かついつ我々もそういう生活になるかわからないため、身近に恐怖心をあおられるような気になり、より感情移入しやすくなるのだと思う。

 

最近自分が見た映画で面白いケースはたいだい(c)のパターンを用いている。

PIXELの映画で例えると、幼いころゲーム大会で優勝した主人公、30年後はさえない電気工事会社に勤めているが、地球に攻めてきたゲームキャラから昔のゲームで培ったテクニックを駆使して、地球を救う。

という何とも胸が熱くなるストーリーである。

 

また、これは物語の根底をなす大きなストーリーだけでなく、物語が進んでいくちょっとしたイベントやアクションでも共通の原理である。

PIXELのワンシーンである、パックマンと戦うシーンでは、パックマン開発者の日本人が登場し、昔の楽しいパックマンとの日々を回想する。しかし、その直後パックマンに腕を食べられてしまうというシーンがあるが、これもまさにCを応用したケースである。

 

昨日見たギャラクシー街道においては、

物語の根底をなすストーリーは(b)であり、また随所のイベントでは、ほとんど背景がない偶発的なイベントばかりでたいへんつまらなかった。

物語の一環として、大きなストーリーがあり、かつ随所のイベントも背景+ストーリーがあることが大切である。

 

以上をまとめると

  1. 物語には背景が大切である
  2. 背景にもネガティブスタートとポジティブ→ネガティブスタートの二つが存在するが、後者のほうが感動する
  3. 小規模なイベントでも背景がしっかり存在したほうがよい。

 

次回は、映画ではなく、商品企画的な考えでストーリーを考えてみたい。