日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

【書評】人類を前に進めたい

猪子さんのことは随分前から知っていたし、

毎度彼の取材や特集記事には目を通していた。

今回、初めてまとまった文章として読めるこの本にも非常に興味があった。

そして読み終えた感想、驚愕である。

 

猪子寿之という巨大な哲学者の思考スケールに驚愕した。

 

TeamLabの作品がなぜこれほどまでに人を魅了するか?

それは彼らのビジョンが唯一無二だからだ。

 

例えば、もしTeamLabのビジョンが

美しい空間を作ってみんなを驚かせたい、

のような稚拙なものなら、あの空間は生まれない。

 

TeamLabには強烈なビジョンがある。それは

「物理的には自分の肉体と世界には境界があるが、

 実は世界と自分や他者は連続していること」

 

だから、作品においても

・作品や空間の境界を無くし、自分が空間の一部に感じること

・他者によって作品が変化し、他者と自分の関係が自然とポジティブに感じること

・何億年という生命と自然のスケールを作品を通じて感じ、

 自分という存在は長い地球の年月の一瞬であると感じさせる

 

 

など、強烈なコンセプトの作品を考えることができる。

だからそんじゅそこらの空間デザイナーは太刀打ちできない。

そもそもの思想の器が琵琶湖と太平洋レベルで違うのだ。

 

この書籍で、対談者の宇野さんが

「チームラボの作品は美しいものを見せるというわけではなく、美しい関係性を体験させている」という。本来不快なはずの他社の存在がチームラボの作品では面白さに変わる。

これがまさにチームラボの作りたい新たな美の価値基準なのだと思う。

 

新たな市場を創造するためには、これまでの価値基準を変える必要がある。

その一つがアートであり、チームラボはアートという切り口から挑戦している。

さて、自分はどんな切り口で勝負を仕掛けるべきか。

 

 

 

1億総感情移入時代、という病

最近twitterをやめようと思ってる。

世の中の罵詈雑言が最近増えており、僕の生活を乱しているからだ。

 

現代の特性はまさに1億総感情移入時代だ。

絶えず入ってくる情報に感情移入をしてしまい。

自分に関係のない人たちに腹を立てる。

芸能人の不倫が最たる例だ。

でもこれはインターネットのせいだけじゃない。

 

理由はご近所付き合いが減ったためだ。

インターネットが発達する前、ご近所づきあいはいまよりも活発だった。

だから、近所の噂話もたくさんあったし、主婦たちは噂話をネタに生きている人もいるだろう。

でも近所づきあいが減ったら、噂話も陰口も言えない。結果どこに求めるか、そう、

インターネット上の空間だ。ここなら自由に悪口は言える。

 

だからどうするというわけでもないのだけど。

 

 

 

大企業での新規事業の起こし方【社内説得編】

年末です。

 

今年が終わる前に、どうしても書き記す必要がある内容がありました。

それがタイトル「大企業での新規事業の起こし方【社内説得編】」です。

 

私が長年取り組んで来た新事業も、今年の9月についに、

社内承認を得ることができ、商品化するための大型投資が確定しました。

この社内承認を得ることは最も難しく、生臭い話でした。

だから、だからこそ記憶の温かいうちにこのブログに記し、

もし世界のどこかに新事業に奮闘している人がいたら、参考になったら嬉しいです。

 

1.そもそもなぜ多くの新規ネタは事業化できないのか?

これには明確な理由があります。

 

それは

⑴上の立場:何を条件に決裁起案の承認したら良いかわからない

⑵下の立場:提案を通すスキルが低い

 

 

だからです。

 

だいたい新事業のステップとしては、

①アイディア出し→誰でもできる

②PoC 〜ブラッシュアップ→誰でもできる

③投資決裁→ここからがむずい

④事業化(ローンチフェーズ)→ここもむずい

⑤事業化(スケールフェーズ)→もっとむずい

 

になります。

ぶっちゃけ誰でも②までは行くんです。

しかし、③の投資決裁もらうのが実際くそ難しいのよ。

それは②までは引き返せるが、④になると世に商品を出すがゆえ、

もう賽が投げられるからです。引き返せないからです

 

商品開発にはPoCに比べ10倍以上の開発費用がかかる上、

ローンチ後のカスタマーサポートや、修理対応の部材管理など向こう5年以上

継続的に金がかかります。

必然的に上司の判断も慎重になります。 自分達は新事業したことないし。

大企業であればあるほど、リスクを嫌がります。

だから上司達は事業決裁の条件をあやふやにします。

決めちゃったら取り返しがつかないし、そもそもそれを設定するだけの情報が

上司から見えてないからです。

 

 

だからこそ、私たち新事業立ち上げの使命を負った人間は、

 

まず、上司の立場としてあやふやにしたい

「投資決裁の承認条件」に対して、

 

「何がどうなったら投資決裁のOKをもらえるか」

ここの擦り合わせに命をかけるべきです。ここが戦略の焦点でごわす。

逆にこの擦り合わせができたら、社内説得の仕事の9割は終わったも同然です( ͡° ͜ʖ ͡°)

なぜなら、あとは淡々とその条件を満たすための機械的な作業に入るからです。

 

ちなみに自分はB to Bの商材ですが、

・ある程度規模のでかいお客様から受注をもらうこと

・開発投資金額は***万円以内にすること

でした。

 

ここを引き出すのがすごい大変だったが、、、

 

その条件を引き出すために、三つのフェーズで社内を攻めていきましょう。

勿論ターゲットは投資決裁に関わる上司達です。

①魅力伝達フェーズ

②信頼性構築フェーズ

③投資決裁条件引出しフェーズ

 

①魅力伝達フェーズ

このフェーズのポイントは、その事業新が立ち上がることで、

今の自社の事業にとってどれだけ意味があるか、を説明するに尽きると思います。

時期としてはアイディアフェーズ〜PoCフェーズです。

新事業での売り上げなんて正直既存事業に比べたら1%程度もなくしょぼいもんです。

それよりも、この新事業で既存事業の弱点領域をカバーできるので、

うちのビジネスモデルにとって将来的にこんなことができまっせ、

を雄弁に語るべきだと思います。

この時事業担当者は、

自社の戦略の目的、目指すべき姿、弱点をしっかり把握しつつ、

いかに自分のしたい新事業が自社の戦略上 重要な橋頭堡になるか、

そこに思考を注ぐべきかと思います。

逆にここは自分の事業の実現したいこと全てを語るのは我慢すべきです。

あまりにもビジョナリーなプランを語ると決裁者のおっちゃん達は理解できず、

夢物語に聞こえてしまうからです。

自分の事業のエッセンスだけを抽出し、既存事業とのシナジーを中心に語る、

これが大切なことは決裁者の人たちは常に既存事業の成長戦略も考えなければならないからです。

また同時並行的にいろんな新事業も走っています、

その中であなたの新事業だけが既存事業の成長戦略にも大いに貢献するなら、

あなたの事業を優遇するのは火を見るよりも明らかです。

 

②信頼性構築フェーズ

魅力を伝えるだけではダメです。

自分もやってましたが、早い段階で机上の事業シミュレーションや実証実験計画を持って行って、

「このスケジュールでこんな実証を行って、こう言う結果が出たら可能性があるので、

 5000万円の投資をお願いします!」と言われても、上司は、

絶対YESと言いにくいですよね。

なぜかと、「その事業の信頼がないから」です。体温がこもってないのです。

 

だから我々は事業としての信頼を上司との間に築く必要があります。

試作機の実機が出たら現物を見せる。

実証実験の結果が出たら報告する。

お客様の些細な引き合いがあっても報告を行う。

毎回、ちょっとずつ事業に対する信頼を築いて行く必要があります。

めっちゃ泥臭いし、いかにも大企業的な考えですが、こう言う泥臭いことが結局

効いて来ます。結局判断をするのも人、なわけです。

我々の新事業も細かな報告しかり、金の話然り、決裁の話をするまでは信頼構築と

上司のアジェンダ&人間性把握、が最も大切な仕事でした。

また、この時点では投資金額や企画台数の根拠、投資回収シミュレーションのすりあわせもちゃんと行います。

特に企画台数の根拠は毎度悩むポイントですが、

「似たような商品の販売台数」から算出するのが最も良いです。

よくあるのが、マーケットサイズと目標シェアから出すのが多いですが、ブレ幅が多いです。

似たような商品⇨自分の新事業が代替する市場

ですが、この数値をなんでもいいから頑張って入手しましょう。

情報は必ずどっかに落ちています。それくらいの努力は当然。

こうした泥臭いことをやり続けて、

徐々に上司の評価も変わって来ます。

 

 

③投資決裁条件引出しフェーズ

そして、ある程度、信頼ができたタイミングでついにこの話を切り出します、

「お客様からの評価も大好評。実証実験での結果も出ております。

 で、何ができたら事業化の投資決裁を頂けますかね?」

そもそもこの話は①と②のフェーズをクリアしないと土台できません。

そしていざその条件を明示してもらう上での、 必殺技ですが、

必ず事業プランを三つ作ります。

・最もリスクが少ないプラン(投資小、利益率小)

・中くらいのリスクプラン(投資中、利益率中)

・ちょっと投資が多いプラン(投資大、利益率大)

 

 

大企業は減点主義なので、大切なことはいかに手痛い失敗をしないか、

ローリスクな企画の見せ方をできるかです。(ここが提案スキル!!)

そしてここを選ばせることで、その方向性に上司を主体的に引き込むことに成功するはずです。

あとはその上司のさらに上司、社長なのか、役員なのか、わかりませんが、

最終決裁者にプレゼンを行うための条件を確認します。

そう、これが事業決裁の条件です。

事業決裁の条件とは、最終プレゼンを行う上での条件、なのです。

なぜなら最終プレゼンはほぼ出来レースが多いです。笑

その前に、部長・事業上長レベルを完全に説得できているかで勝負が決まります。

これが大企業の新事業の実態です。

 

その条件を聞き出したら、あとは議事録にその言葉を残して、

徹底的にその条件を実現するために淡々と仕事を行います。

 

 

と、これが社内説得方法です。

やってることはくだらなく映るかもしれません。

上司の機嫌をとる茶坊主かよ、と。辟易するぜよ。と。

 

圧倒的なアイディアがあれば関係ないと。

 

でも、金がないと何もできません。

金があれば、自分たちの夢を実現できます。

そのためには何でもしますし、何を思われようとも平気です。

そして、人間社会って大企業であろうと、一般企業であろうと、

企業にかかわらず、意外と本質は同じなのだと思います。

つまり、ロマンとそろばん。

なのかなと。

 

また自分の商品はローンチできていませんが、

また世に発売したら次は是非

事業立ち上げフェーズを書きたいと思います。

それではみなさん良いお年を!

 

ちなみにアイディア創出についてはこちら

 

 

 

taitaitai.hatenadiary.jp

 

 

 

お金があり、絶対失敗しないとしたら何をやる?

今日はとある場所で講演を行ってきた。

その会合の趣旨は、

「これからの働き方を考える」である。

そこで僕は、大企業の中のでイントレプレナー的な位置付けで話をさせてもらった。

 

講演が終わった後、各自グループに分かれ、グループワークを行う。

自分のキャリアを考えるからだ。

グループワークの冒頭、先生からこんな質問が飛んだ。

それがタイトルの言葉だ。

 

「お金があり、絶対失敗しないとしたら何をやる?」

 

この質問が飛んだ瞬間に僕はすぐ、二つの事業を思いついた。

そして驚いた。

この事業はリスクが高いと、ずっと、気持ちを押し殺していた。

でも、本当にしたいことなんだと思った。

 

次に思うのは、どのタイミングでこの事業に全てをかけることを決めるべきか?

この問いに答えるのは難しい。

正解はない。

ジェームズダイソンみたいに会社を辞めて7年間も家にこもって開発するべきか?

それとも、今の仕事を行いながら安定的な収入を得ながら片手まで行い、

頃合いを見計らって起業するのか?

 

正解はない。

正解はないが、一つ感覚的に思うのは、今の仕事を行いながら、頃合いを見計らったとしても、その頃合いの正解はない。

なんなら、頃合いなんてものもない。

いつが正しいタイミングかわからない。

 

だから、自分で決めるしかない。

坂本龍馬が時代の風雲児になるのは、随分遅かった。

周りが尊皇攘夷と騒ぐ中、龍馬は自分の時代が来るまで、待つ、と言っていた。

その時がきたら気づくのか、わからない。

でも今はその時に向けてやはり準備をするだけなのだ。

 

 

 

 

子供に読ませる絵本に困ったら、世界の絵本児童文学図鑑がおすすめ

最近、2歳になる子供の絵本をよく図書館に借りに行くのだが、

色々な絵本を読んであげてるうちに、もっとすんばらしい絵本を

読ませてあげたい心が芽生えてしまった。

 

冒険しない人生は退屈だということを君に伝えたい。

命は儚いという現実の残酷さと、その残酷な現実を受け入れて強く生きていくしかないことを伝えたい。

世界は広く、自分の可能性は無限大だと伝えたい。

そんなことに気付ける絵本を君に読ませたいのよ。僕は。

 

ということで、自分が手に取ったのは世界の絵本・児童文学図鑑である。

 

世界の絵本・児童文学図鑑は文字通り、世界中の名作と呼ばれる絵本を何と1001冊も

集めた図鑑で、鈍器になりそうなレベルの分厚さなのだが、めちゃくちゃ面白い。

エルマーの大冒険、ハリーポッターアンデルセンゲゲゲの鬼太郎

など、誰もが一度は目にした名作はもちろん、

その時代に影響を与えた作品や、

生きる意味を考えさせられる作品が多数掲載されている。

 

その名作が生まれた背景や作者の生い立ちが簡潔にまとめられているし、

将来子供たちに読ませたい本をリストアップすることができた。

 

そんな中、僕の興味を惹いたのはピーターパンの説明である。

子供のころから知っているこの名作は、なぜ歴史の中で色あせなかったのか?

 

1906年に出版されたピーターパン。

作者はJ M バリ。

彼は当時ピーターパン以外にも様々なヒット作を出している。

しかし、彼のヒット作の中でも、現代まで色あせずに残っているのは

ピーターパンだけである

 

ピーターパンは、ネバーランドに住む永遠に年を取らない無垢な少年ピーターパンと

現実世界の年齢を重ねることに恐怖を感じる少女ウェンディーの対比である。

 

ちなみに作者のJMバリは子供のころ、兄を亡くしている。

亡くなった兄はバリの中で永遠に子供のままだった。

バリはもしかしたら、自分が成長するにつれ、

永遠に子供のままの無垢な兄に羨ましさを感じながらも、

年を取ることができなかった兄への悲哀を感じたのだろう。

誰もが年齢を重ねることは怖い、しかし、年齢を重ねることで見える幸せもある。

その相反する2面性を表現したのがピーターパンという作品だったのかもしれない。

 

物語は浮かれた調子で進むが、その背景には、

だれもが抱く成熟に対する大きな不安がテーマとなっている。

バリの生い立ちから生まれたこの強烈なテーマ性は不変であり、

現代の人たちにも人気があるゆえんであろう。

 

子供に絵本を読ます親として、

絵本の役割を考えることは永遠のテーマだ。

 

何のために僕たちは子供に絵本を読むのか。

詩人&子供の本の賞を受けたマイケルローゼンの言葉を借りると絵本の意味が分かる。

「子供の本とは子供向けのものというより、

 むしろ子供の世界と大人の世界の間の詰め物だと考えている。」

「二つの世界の間の詰め物を、大人たちは様々な理由で再訪したがる。その決して小さくない理由の一つは、それが、一見不変のように見える子供時代の一つの特質へと、帰ってゆくみちだからということだ」

 

非常に洞察に満ちた言葉だと思った。

つまり絵本とは、

子供にとっては、大人の世界という広い世界を覗けるものであり、

大人にとっても、子供時代という理想時代に一瞬戻れるタイムマシンなのだ。

つまり絵本という手段を通じて、現実から理想世界へワープしているのだ。

絵本の役割は、消費者を理想の世界に近づける

僕たち家電の商品企画マンがやっていることと同じであった。

 

子供に読ませる絵本は年齢と共に変わるだろう。

そんな年齢に合わせて、子供たちの世界をちょっと広げてあげられる、

大人たちの世界に招くそんな絵本をこれから探して読ませたいと思うし、

僕もたまには子供の世界に帰れる作品を探したい。

 

 

 

最後に大人も楽しめそうな絵本を以下に貼っておくので、是非一読あれ。

 

かぼちゃスープ

かぼちゃスープ

 

 

 

ビロードうさぎ

ビロードうさぎ

  • 作者: マージェリィウィリアムズ,ウィリアムニコルソン,Margery Williams,William Nicholson,いしいももこ
  • 出版社/メーカー: 童話館出版
  • 発売日: 2002/03
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どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)

どんなにきみがすきだかあててごらん (児童図書館・絵本の部屋)

 

 

時間のない国で 上 (創元ブックランド)

時間のない国で 上 (創元ブックランド)

 

 

余白の大切さ

例えば、言葉で全てを語る必要がないときがある。

言葉の中に余白を作っておくことで、

より多くを、相手に伝えられることがある。

 

先日旅行で京都のお寺の美しい庭園に行ったが、そこにも余白があった。

 

あえて敷地に余白を残しておくことで、

変化の自由度が高まり、春夏秋冬の変化を楽しむことができる。

初めから決められた場所に、規定の植栽が埋められていたら、

自由度はないし、変化もない。

 

 

僕の住む駅にも、駅前には大きな余白がある。

何もない芝生だ。

そこは休日は家族がピクニックをしたり、

楽器を弾く人がいたり、遊びまわる子供がいる。

 

ある意味iphoneも余白の塊だ。

画面にどんなアプリを入れるかは自分次第。

チェキの写真の周りは白い枠の余白がある。

ここにメッセージを書き込むことができるからこそ、瞬間が思い出に変わる。

 

 

余白があることで、僕たちは余白を埋めるための想像ができるし、

余白に何かを継ぎ足す創造もできる。

 

余白を作ることは企画サイドからしたら捨てることだが、

消費者からしたら創造性を与えること。

 

だから、余白を大切にしてほしい。

 

 

1人の幸せを願う商品企画

久々に反省している。

 

先日、お客様への提案書を作る機会があった。

自分の商品を売り込むのに必死だった。

なんとかお客様に使ってもらえるようなシーンをたくさん考えた。

 

でも、どれ一つとして、刺さる提案ではなかった気がしている。

なぜなら、

そこにどんな人が来てどう喜ばせるか、というたった1人のお客さんを喜ばせる

思想が完全にかけていた。

これは、マーケテイング近視眼的な状況である。

驚いた。

あれほどまで、常日頃からお客様のことを考えているつもりだった。

自分の強みは戦略的思考、抽象的思考ができつつ、

戦術的思考、具体的に考えられることが強みではなかったのか?

いつの間にこんな現場を考えられていない頭でっかちになってしまったのか?

目の前の商品に必死で、たった1人のお客様の幸せさえも考えられていなかった。

 

数年前、社内で新規事業プランを作る際に叩き込まれた、

「サービスを考える時は、たった1人の具体的なお客様の超リアルなシーンを小説を書くかのごとく描いてみること」だったのに。。。

そんな大切なことを忘れてしまっていたとは。

 

大いに反省しよう、

必ず、ペルソナは常にリアルに考えよう。