日々の思考の積み重ね

家電メーカー企画マンの独り言ブログ

リーダーシップについて考えてみた 採用基準を読んで

 

今の日本のリーダーは誰だろう。

多くの人は安倍首相をあげるだろうし、経済界で言えば孫正義や新浪さんの名があがるのではなかろうか?

 もちろん誰かしらの名前が上がると思うのだが、最近は昔にくらべかっちょいいリーダーが減ったんじゃないのかと思う。

(昔は田中角栄とか松下幸之助みたいな人がうようよおったよね)

 

ヤッパリ、日本はかっこいいリーダー、ヘッテきたかもねー!!

 

ちなみに私はそれはそれでいいと思う。

 

逆に少ない方がチャンスがあると思ってしまうのだが、そんな低俗な考えは持たずに、ただ日本のために純粋に危機感を抱き、本書を書き上げたのが、かの人気ブロガー「ちきりん」本人といわれておる伊賀泰代さんである。

 

 

ざきおの名前にも「泰」という感じが使われているため、地味に親近感を持っていたのだが、やはり前評判通り、改めてリーダーシップの重要性について考えさせられる良書であった。

 

自分もリーダーシップは最重要能力として位置付けており、最近は自分から積極的にリーダー業務を引き受けているが、この本はよりその重要性を教えてくれる本であった。

 

本書を読んだ重要ポイントをまとめておきたい。

 

  1. そもそもリーダーシップとは??

リーダーシップ。これ、すごい抽象的な表現である。だってそもそもリーダーシップって何ですやん?って感じじゃないか。ふむ、ただし、幼稚園児にもわかる表現であえて言葉付けをするとしたら、

 

「馬車馬」ではないかと思う。(くれぐれも死ぬほど働いているという意味ではない)

 

馬車の乗組員はチームのメンバーである、しかし、誰も馬車を操縦する人はいない。まさに、動く、決める、行き先を決める。これらはリーダーとして必要な資質ではなかろうか。ひひ~~ん。ということでリーダーシップをまずは上記のわかりやすい表現で示してみた。 

 

2.リーダーが行うべきこと 

ではもう少し具体的にリーダーのお仕事とは何でしょう。本書から引用したが

 

 

    1. 目標を立てる
    2. 先頭に立つ
    3. 決断する
    4. 伝える

の四つが重要な行動である。

特に自分が改めて大切だと思ったことは、「目標を立てる」。

 これはできるだけメンバーのモチベーションを掻き立てる魅力的な目標でなくてはならない。

スティーブジョブズではないが「俺たち世界を変えようぜ?」くらいの魅力的な目標が素晴らしいだろう。

ここまでではなくても「3年後に市場シェアーの50%を超える」「業界売り上げ一位になる」でもよい。もちろん企業業績についてもよいが、今後企業するときには、ぜひとも社会をこう変えようぜ?というビジョンを掲げたい。そのためには、常日ごろから自分がいかに社会に問題意識を持っているかが大切である。

 

 

 

3.自分が目指すべきリーダーシップ像について

自分は入社して半年たったとき、壁に張った一枚の用紙があった。そこには、自分が目指すべきリーダーシップ像について「3年後に世界で通用するグローバルリーダーになる」と書いた紙を貼り、日々そこに到達するために精進してきた私であるが、この「グローバルリーダーっていったい何ですやん?」という極めて単純な質問に対して、実は明確な答えを持っていなかった。しかし、今回この本書を読み進めるうちに、上記の問いに明確に答えていたのだ。

そこには、グローバルリーダーについて

 

①海外で雇った現地社員を率いて、開発、営業、マーケティングなどの事業オペレーションを海外でも回していけるリーダー

②海外で買収や提携した企業の社員とともに、事業企画や問題解決のプロセスを率いていけるリーダー

 

 

こ、これだ。これである。私が求めていた答えは。

 

これまでは現地の方を引っ張っていけるリーダー、というざっくりしたイメージしかなかったわけだが、これが目指すべき姿の一つなのではないか。

 

4.会議でのリーダー的スタンスの重要性 

これには読んで「わかる~」とお姉風にスタバで口走ってしまったのだが、意見を言う人には二つの種類がある。

 

①自分の意見や批難だけ言って、ではどうしたらよいか?という発言をしない人

②意見+こうしたらいんちゃう?という具体的アクションを伴った発言をする人

 

 

常々①の発言をするやつは使えん奴や、と思っていたが、これもどうやらリーダーシップに起因するようであると本書を読んでいて試して合点した。

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ところで、全員がリーダーシップをもっているチームでは、最終的な判断を下すのは、オフィシャルなリーダーであったとしても、議論の段階では全メンバーが「自分がその立場であったら」という前提で議論をします。このため各メンバーはリーダーに対して、「ここがおかしい」「ここを変えてください」と言った、意思決定者への陳情のような意見の述べ方ではなく「私がもしリーダーであればこういう決断をする」というスタンスで意見を述べます

 

 

 

 

 

 

ふむ。たしかに、こういうスタンスで発言をする人ってかなり少ないと思います。

先日の会議でも自分の不満に思っていることだけを喋る人が多く、マジでまとまらずムカついていたが、こういう意識をみんなが持てればいいんだね。てへ。これは反面教師にしなければ。

 

5.リーダーシップを持つ人が他部署の意思決定に口出しをする理由

これは自分も常々考えてきたことであるが、逆に自分が行ってきた部分であり、誇りをもっていいだろう。

本書より抜粋

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他部署の案件だからと黙る人はことなかれ主義であり、後者こそがリーダーシップを発揮しようとする人です。後者が他部署の問題にも口を出す理由は、おせっかいだからでも、空気を読まないからでもありません。その理由は唯一

「自分はこの企業の利益の最大化という成果達成のために、誰に命令されなくても、必要なことをやるべき債務がある」と理解しているからです。しかし、日本の組織では、こういった人は往々にして「組織の和を乱すおせっかいな人」とみなされ、組織全体から疎まれます。

他部署の決定に、「なぜそういった決断をしたのか」「他の選択肢はあり得ないのか」「他の案の方が収益があがるのではないか」などと議論を持ち掛け、それによって成果を向上させようとするならば、そこには強力なリーダーシップが必要とされます。

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我々の使命は、世界文化の進展であるが、そのためには、一人一人はどのようにしたら会社の価値を高めることができるのか、という意識が必要不可欠である。

しかし、残念ながらこの気持ちを持つ人は少ないし、具体的に行動に起こせる人も少ない。上記の行動はまさにその鏡的行いである。

 

 

自分もこのような行動は多少行ってきたが行うための条件として、

・コミットする覚悟

・嫌われる勇気

・根拠なき自信

がいると思う。

中途半端に口を突っ込んで後は放置プレイはだめであるし、そのためにはコミットする覚悟が必要。また周りからはうざいと思われるし、ある程度こいつなんかできるかも、という根拠なき自信がいる。

それら全部を含めてリーダーシップなのかもしれないな。ひひ~ん。

 

6.リーダーに必要な能力

平均的能力の人と、何かに突出してできる人。この二人が何かの難所にぶつかったときには、どちらがリーダーシップを持って問題解決ができるだろうか。

この場合は、後者である。

平均的な人は全能力が中途半端であるため、難所になってもどの能力もうまく活用できずに、壁にぶつかってしまう。しかし、後者はその優れたスパイラルスキルを用いて、それによる一点突破を行ってしまうのだ。

では自分のスパイラルスキルはなんだ?

・粘り強い思考力

・フットワークの軽さ

なのではないかと思うが、はて、これに関しては今後見つけていかんといかんだろう。

 

そういえば昔T型人間みたいな話がはやったが、これはイメージ幅広くスキルがあるのと、それに加えて一つ自分の専門性があればよい、というようなことであったな。

自分も昔、T型人間になるべき論理的思考力を一つの軸とする、

と考えたいたが、まああまりこれを一つの軸にするのもなんだかな~という感じである。そこからマーケティングファイナンス、ほにゃらら、といろいろ学んできたが、

結局突出した強みはないんちゃうかな、いや、

でも「企画構想力」が自分にはあるじゃないか。

 

 

7.日ごろから意識すること

リーダーシップを身に着けるためには、日ごろからの意識次第であると感じた。例えば下記

「議論をするときに、最初に発言をする人、大勢が同じ意見を述べているときに異なる意見を発する人」

「海外ではこういう場合必ず誰かが相乗りを誘いはじめます(電車の遅延でタクシーの行列時において)」

 

まあこれらはあくまで一例だが、ここに到達するには勇気がやはり必要なんじゃなかろうか。本物のリーダーは勇気も兼ね備えておく必要があるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、つらつら書いてきたが、

十分な情報がそろっていればリーダーでなくても決断できる。

「情報も時間の不十分な中で、決断をすること」これがリーダーである。とちきりんは言っているのだ。

以上を踏まえて、リーダーとは、

「成果を出すために徹底して動ける人」という言葉が適切ではなかろうか。ひひ~ん。

 

 

 

 

採用基準

採用基準

 

 

忘れないように

おとといは、自分が尊敬する大学時代の部活の先輩に会ってきた。

 

商社勤めから退職し、自分で事業を起こしている人だが、やはり一緒に飲んでいると学ぶことがある。

忘れないように記そう。

 

1.自分の本質的な強みを理解する

 自分が人と何が違うか、何が強みなのかを深く理解し、それに基づき実直に行動すること。

この言葉、社会人生活での心構え的な感じで頂いたのだが、どっかで聞いたことあるな、と考えていたら、盛田昭雄さんが言っていたことばやったなと思いだした。

 

 

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「私はどういうことができるんだ」「どういうことが、人よりうまいんだ」「どういうことをしたら、人を追いぬけるか」ということを知らないと、競争には勝てない。人と人との競争でもそうだし、会社と会社との競争でも同じこと。社員の一人一人が、その得意の分野で最大限に能力を生かしてこそ、その会社が競争に勝ち抜けるのだ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

結局は自分の強みを理解することは、よりその会社で自分の力を発揮できるいうことである。つまり、それだけ会社が発展すること、しいては社会の発展に貢献できることを示す。

 

自分の強みは何か?

ふと言われたことで、こうやって先輩をわざわざよんで差しのみを行う人はなかなかいない、それは強みじゃないか?といわれたが、確かにそうかも。と。

 

2.強制的に思考をする仕組みを作る。

2日に一回はブログを書くことを決める。そうすることで自分の頭が強制的に働くようになるし、そのような危機感、緊張感は脳によい影響を与える。と。これは確かにそうかも。

これから自分の将来の企業に向けて2日に一回は新商品のアイディアを考えようかなお、と思ったな。

 

3.思いが固まれば自然と足が動く

自分の思いに向けて自然に足が動く。それは自然なことである。自分の強い意志を持って人生を歩んでいるが、あまりにそれに固執をしすぎるのもあまりよくないかもしれない。一度志を持ち、その時の感情に身を任せて過ごすのも大切なのかな、と感じた。

 

 

後は補足で仕事ができる人はどんな人だと思いますか?と聞いたら、

「知らず知らずのうちにその人の行きたい方向に流せる人」とのこと。

これは、いわば豊臣秀吉のような人を意味しているのかなと思う。

これは人間力であり、その本質は人に対していかに「徳」を積み重ねることができるか、である。

それを積み重ねていくことは知らず知らずのうちにその人の人間力を押し上げ、内から湧き出る魅力につながるのかなと思う。

 

そういえば今年の目標は、

 ・謙虚

 ・感謝

 であったが、これに

 ・滅私報恩

と新たに付け加えておこう。

 

 

チャネルの大切さ 一蘭ラーメンにて

自称ラーメン好きざきおは、週2回は東京のうまいラーメン屋を食い歩いている。

 

勤務地が新橋のこともあり、最近は銀座方面に触手を伸ばしているのだが、

まあ、素晴らしい店がおおいよね。

 

最近うまかったのはここ。

むぎとオリーブ。

http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13164932/

ハマグリラーメンという奇天烈なテイストとそのスープは極上である。

よければ一度お試しあれ。

 

ところで、一昨日の話だが、一蘭ラーメンが食べたくなり、久々に浅草の店舗に行ったんだが、そこで驚きの光景を見た。

 

なんと、半分以上女性客なのである。しかも一人。

時間は20時ごろだったのでおそらく仕事帰りかと思われるが、ここまで女性客が多いラーメン屋も少ないと思う。

味は正直天下一品くらいかと思うが、そこまで女性をターゲットとした味ではない。

 

そこで、改めて一蘭の食べるスタイルを見て、ああ、そういうことかと思った。

ここ、隣通しが見えないように仕切りがあるのである。

女性客が多い理由がここにある。つまり、自分が食べている姿が人に見られにくいのである。したがって安心して女性客も一人で食べられるのである。

 

しかも、ラーメン店には珍しい押しボタン式で店員も呼べるので、大声を出す必要もないと。

 

なるほど、これなら一人でラーメンを食べたい女性でも安心してラーメンをたべられるね。

しかし、ここで一蘭が提供している価値をもう少し深く考えてみたい。

 

そもそも女性が一人でラーメン店に「入りづらい」の「入りづらい」一体何なのか?

だって男の僕たちは何も気にしないじゃないか。

いったいどのようなことを懸念しているのか?

ここで以下のラーメン屋に一人で行きたくない理由を深堀してみた。

 

 

1.知り合いにあう。

あいつ一人で女なのにラーメンを食べている、と知り合いに、もしくは友人にばれることによって自分の女性としての価値が下落する。

 

2.店員、もしくは周りのお客からの目が気になる

・そもそもそこにいること自体に好奇な目で見られる

・注文を大きな声でしたらはしたないと思われる

・ラーメンを食べている姿が女性らしく見えない

この三つがくらいかと思う。

 

 

3.空間自体が嫌

おっさんと狭い空間で横並びにいること自体が嫌。圧迫感、嫌悪感がある。つまりその店に来ているお客が嫌なのである。よってラーメンの味をゆったり味わえない。

 

4.心理的な問題

自分が一人で食べているという事実自体が嫌。自分として許せない?

 

ふーん。まあ1は可能性が低いから、23あたりが原因だと考えられる。

でも正直一生会わない人にどう思われようとあんまり気にしないことを考えると、たぶん3なのかと思う。

んじゃ席通しの感覚を広げたら女性客が捕まえられるか、といえばそうでもない。

やはり人の目も気になるよね。

 

 

そりゃそうだ、確かに自分がキラキラ女子たちがわんさかしているスイーツのうまい原宿の店なんか行けないか。

逆に自分の知り合いでも女性で一人で吉牛とかラーメン屋に行く人は人からの目を気にしていない人、裏返せは自分に自信がある人、が多かったように思える。

そう考えたら一蘭が提供している価値は

・本当はラーメンを食べたいけど、人の目が気になって食べられない人

・そこそこうまいラーメン

・人の目を気にせず落ち着いて食べられる環境

 

最大のポイントは「ラーメンの味を落ち着いて食べられる環境」であり、ラーメン自体の味を強みにしていないということである。一蘭ファンの人すいません。

味もそこまでガチのこだわりうまさでないから、たまにラーメン食べたくなっちゃう女子にとっては、おいしい味わいなので、かなりの大衆マスボリュームを捕まえているのか。しかも周りには一人でラーメンを食べに来ている女性がいるので「周りもいるしあたしも大丈夫」という心理的なハードルも下げているんだろうか。

 

 

要は何が言いたかったかというと、チャネルによって商品自体に大きな優位性はなくとも、これまで捕まえられていなかった人の心をつかむ販売を行うことで、お客は捕まえられる、ということがいいたかったのである。

 

逆に男一人でも周りの目を気にせずスイーツを食べられる店があってもよいと思うな。

 

 

安売り王一代 ドン・キホーテ

最近読んだ本で自分の中でヒットした本の話をしたい。

 

タイトルにあるように「安売り王一代」というタイトルの本で、

ドンキホーテ創業者の安田さんの自叙伝みたいなものである。

 

この本、安田さんの波乱万丈の人生を描いており、いかにドン・キホーテが日本の

小売業でのし上がっていくのかを説明した、読んでて起業化精神が駆り立てられる本である。

自分もこの本を読みながら、「い、今kigyoせんといつやるねん!」

と思った次第であり、本気で起業を考えたいと思う。

忘れないうちに読んで印象的だったフレーズあげたい

 

①勘と感受性を磨くべし

ドン・キホーテの特徴である深夜営業。自分もそこまで深い考えがあるとは思っておらず、ただの地元のヤンキーとかをターゲットにしてんのかな?

くらいに思っていたが、これは、当時安田さんが一号店の店を開いていた時に、夜遅く店を開けていると、たまたま若者が入ってきたらしい。ここから、若者の中に潜在的にナイトマーケットが隠れていると感じ、そこから深夜営業を行っているとのこと。ドン・キホーテが顧客の潜在ニーズを見出した瞬間である。

このような動物的勘を持ったのは、安田さんが昔麻雀で食っていたことや海外を放浪していたことより、人の心の機敏さに気づく能力があったからだと思う。

 

なるほど、確かにこの点に関しては、DeNAで新規事業立ち上げを行ってた知り合いのと人と同意見のようである。その人も、

「世の中のデータや情報には本当の潜在ニーズは隠れていない、心の闇は自分の感情や経験からしか見出すことができない」

といっていたし、世の中そんなもんだと思う。これは同感。

 

ただし自分が目指す姿は、論理と感情の両刀使いであり、もちろん全く新しい概念はデータだけでは生まれないが、ただしデータもある程度は必要だと思う。

 

なぜかというとデータから情報収集を行って、ある程度トレンド感を把握し、そこを狙う事業を考える際に感受性を豊かにアイディアを考える方が得策、かつ近道であると思うからだ。

 

そんなことも安田さんからしたら必死にやればそんなの関係ない、といわれてしまいそうだが、僕は両方大切だと信じている。

 

ちなみに自分もかなり人の気持ちや心の揺れ動きを感じるのが強い方だと思う。

これは、日常から相手目線に立ってすべての行動を行っているからなのかなと感じる。

相手が欲しいボールを渡す、相手に何を言ったら動くか、相手は今何を考えているのか、正直この技術を学んだのは中学校の頃のようにも思うし、大学時代麻雀に打ち込んだことと、個人経営の居酒屋で店番をずっと行っていたような経験が生きているのかな、と思う。

 

②明確な勝敗基準

ドンキの黎明期、二つの営業所を張り合わせて急激に業績を伸ばしたらしいが、その時に、二つのチームを競わせることやできるだけ大きい裁量権を与えたことが重要だといっている。ミクロな話では、当時安田さんお得意の陳列棚を従業員に教えていたらしいが、全然誰もできなかったらしく、「なぜこいつらわしの言ってることができんのか、あほちゃうか?」と思ったらしいが会社がつぶれる直前までいって逆に投げて、従業員にすべて任したらしい。そうするとあれよあれよ、やる気と自主性を持った従業員が鬼のごとく仕事に身が入りだし、めちゃめちゃ売るようになったらしい。

 

これを読みながら、秀吉がどっかの城の砦を一日で直したときの話を思い出した。これまでは、チーム一丸でやってたのを複数のチームに分割し、競わせることで猛烈に効率が上がったらしい。人間の成長はモチベーションはやはり競争心が大きな原動力である。

この話、というか手法はカーネギーの人を動かすにも、搭載されてもいいくらいの話だと思う。人間を動かすときは競争心を駆り立てる、インセンティブに近いかもしれないが、そのような仕組み作りが有効ってこと。

 

③楽しくない会社では絶対売れない

ドンキでは楽しく売るために社員自体が楽しく働ける環境を常に作っている。そのために社員を信じて自由にやらせる社風であるらしい。これを聞きながら、いかんな、うちの商品を作ってる人たち、目が死んでるからな、と思ってしまった。

これは自分が起業した際も大切にしたいことである。

 

④顧客親和性

若い人に売ろうと思うと、若い人が考えなければならない。年寄りには年寄りが売らないとだめだ、と。つまりターゲットユーザーの心の機敏さをくみ取ることができる仕組みが必要。これに関しては、自分は若い部類になるが、相手の気持ちをくみ取るスキルを身に着けながら、年を取った時も若い時の気持ちを忘れないようにする必要があるとしみじみ。

 

逆張り

この本を一言で述べよ、といわれたらこの言葉を掲げたい。

筆者は常に個性でも事業でも逆張りを貫きとおしてきた。それは、人と同じことをすることは死を意味する、という考えを持っていたこともあるし、生き抜くすべとして必然的に見出したのかもしれない。

世の中が浮かれているときはあえて見を決め込み、不況のときにはあえて張る、というメンタリティーと自分を信じる力が必要なのだと感じる。

 

自分の個性はどうか、逆張りになっているかといわれたらわからない。

ただし、人と同じことをして生きていきたいとは思っていないし、自分の目標を達成するために日々生きている。その手段として逆張りを行うべきときがそのうち来ることもある。だろう。

筆者は逆張りをすることが大切、なんでもかんでも人と違うことをするのがよいとは言っていない。世の中で普通だと思われていることに対して、疑問を持ち、それがおかしいと思えば常識にしばられずに行動しろ、ということを言っているのだと思う。

 

そういや誰かが「常識とは何か?」という質問に対しての答えが「多数派意見」ということを言っていたが、結局多数派意見に飲まれて思考停止状態が意味ないってことでんがね。

 

 

 

以上、この本を読んだ感想であるが、要は、

人の気持ちを機敏に感じ、勇気を持って生きたらでっかいことができる!

というメッセージがあったんだと思うな。

 

ドン・キホーテ、今度行ってみるか

 

安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生 (文春新書) | 安田 隆夫 |本 | 通販 | Amazon

 

 

 

 

 

ちなみに安田さんもすごいがわしがもっとも尊敬するイノベーターの方は

以下の記事です。

 

 

 

taitaitai.hatenadiary.jp

 

決めたこと

会社の本部から離れて半年。

自分の本部にいたころの甘さを感じる。

もっとできた、もっと強引になれた。

 

決めよう。

自分が成し遂げたいことは信じること。必ずやりきる、失敗を恐れない。

必ず成功することを考える。伝える。

妥協しない。

 

 

 

そして、本音で話す。人生一回きり、上司が間違っていることを言ったら指摘する。

やめてもよい。大丈夫、生きていける。

感動の共有

感動を共有すること、そしてその感動に対して相手が感動を示してくれたら、幸せなことである。

素直な人ほど、相手の話に傾け、相手の感動を共有してくれる。

また、自分の感動を共有したがる。

 

価値観の共有は、人間が行える行動の中でも非常に尊く、また充実した時間を与えてくれるものだと思う。

 

感動を発信し続けることは、リーダーシップにもつながる。

何十人、何百人の人を動かすためには、強力な部隊を作るためには、心を一つにする必要がある。感動を伝える技術は、自分の思いを伝える技術であり、普段から自分の思いを伝えることは、スキルである。

ストーリーについて

久しぶりのブログである。

最近いろいろな映画を見る機会が多いのだが、映画を見た後、くそつまらんくて腹が立つ映画もあれば、感動する映画もある。

 

ギャラクシー街道や進撃の巨人を見たときは、まさにくそつまらん映画をみて時間をむなしく過ごしてしまったなんとも言えない気持ちになった。

 

かたや、「心が叫びたがってるんだ」や「PIXEL」などの映画を見た後は、満足感、幸福感に満たされている。

 

人間が感動する物語にはストーリーがある。

今日はそのストーリーについて論じたいと思う。

 

ここではストーリーを論じるにあたり、わかりやすい映画で話を進めたい。

まず、映画の構成を時系列で表現するとほぼすべての映画は下記の要素になると思われる

 

①現状→②何かしらの動機→③行動→④結果

 

例えば、

  1. ある街に幼い子供(主人公)が住んでいる
  2. ボクサーのトレーナーが偶然通りかかり、その主人公をスカウト
  3. 主人公が練習を頑張る
  4. 世界チャンピオンになる

 

みたいに大体映画はこんな感じで構成されてる。(何の話もないギャグ映画などは例外であるが)ここで、この映画が感動するかどうか、俳優陣、カメラワーク、撮影費用等様々な要素があるが、やはり脚本の中身が最も大切だと思う。

じゃあ、脚本の中身の大切な要素は何か、それは物語の背後を流れるストーリーであり、映画はまさにこのストーリー次第である。

 

 

まず、先ほどのボクシングの話を例にストーリーを考えてみる。

  1. ある街に幼い子供が住んでいる
  2. そこに偶然トレーナーが通りかかる

 

例えばここに何でもいいからストーリーを付け加えると

  1. 幼いころ戦争で両親と生き別れた主人公は、その日暮らしの仕事を行いながら、何とか毎日を過ごしている。
  2. 昔は世界的に有名なボクシングトレーナーが偶然この街を通りかかる。彼は、かつての自分の教え子と瓜二つの少年に出会う。かつての教え子は世界チャンピオン一歩手前まで行ったが、試合前日交通事故で亡くなってしまい、それと同時にそのトレーナーもボクシングの世界から身を引いていた。

 

 

となる。少しストーリーが追加されたので、いい感じにはなってくる。

さて、ではこの背景であるが、これにもいくつかのパターンがあると思う。

 

(a)ポジティブな状況からのスタート

(b)ネガティブな状況からのスタート

(c)はじめはポジティブが状況であったが、現在はネガティブであり、ネガティブな状況からのスタート

 

だいたいこの三つくらいかと思うが、ではこの中で最も人々が共感するパターンはいったいどれでしょう。

 

 

まず、(a)はない。(a)はあまり感動しないし、ポジティブな状況からスタートしてもあまり面白くないからだ。

では(b)(c)は?

具体的に先ほどのボクシングの事例で言うと

(b)貧しい貧困街からプロボクサーになる少年の話

(c)もともとは貧しくなかったが、あることがきっかけで貧しい生活を強いられるが、そこからプロボクサーになる話

 

例えば(b)の話を詳しくすると

(b): 両親もおらず、貧しい生活を強いられている少年。しかし、ボクシングと出会い、世界チャンプを目指す

 

 

では(c)

(c):もともとは五体満足の普通の少年であったが、幼いころのベトナム戦争で聴力を失ってしまい、親も死別。両親もおらず、貧しい生活を強いられている少年。しかし、ボクシングと出会い、世界チャンプを目指す

 

ふむ、何となくだが、(c)のほうが感動しないか?

 

かつて幸福だった人が一度地獄を味わい、そして再起をする、という話は、人生山あり谷ありの我々の経験と照らし合わせやすく、かついつ我々もそういう生活になるかわからないため、身近に恐怖心をあおられるような気になり、より感情移入しやすくなるのだと思う。

 

最近自分が見た映画で面白いケースはたいだい(c)のパターンを用いている。

PIXELの映画で例えると、幼いころゲーム大会で優勝した主人公、30年後はさえない電気工事会社に勤めているが、地球に攻めてきたゲームキャラから昔のゲームで培ったテクニックを駆使して、地球を救う。

という何とも胸が熱くなるストーリーである。

 

また、これは物語の根底をなす大きなストーリーだけでなく、物語が進んでいくちょっとしたイベントやアクションでも共通の原理である。

PIXELのワンシーンである、パックマンと戦うシーンでは、パックマン開発者の日本人が登場し、昔の楽しいパックマンとの日々を回想する。しかし、その直後パックマンに腕を食べられてしまうというシーンがあるが、これもまさにCを応用したケースである。

 

昨日見たギャラクシー街道においては、

物語の根底をなすストーリーは(b)であり、また随所のイベントでは、ほとんど背景がない偶発的なイベントばかりでたいへんつまらなかった。

物語の一環として、大きなストーリーがあり、かつ随所のイベントも背景+ストーリーがあることが大切である。

 

以上をまとめると

  1. 物語には背景が大切である
  2. 背景にもネガティブスタートとポジティブ→ネガティブスタートの二つが存在するが、後者のほうが感動する
  3. 小規模なイベントでも背景がしっかり存在したほうがよい。

 

次回は、映画ではなく、商品企画的な考えでストーリーを考えてみたい。